好きになろうよ!東村山

    この街をもっと好きになって欲しいと願う中年オヤジの日記

    平成22年度一般会計予算案に対する会派の判断

     2010年3月18日、予算特別委員会が開かれ、平成22年度一般会計予算案は賛成多数で可決した。私が所属する会派「変えよう!議会・東村山」では連日、予算案に対する賛否について議論が行われ、採決が行われる前日の3月17日にようやく「賛成する」ことで意見がまとまった。私自身、3度目の予算審査だが、賛否についてこれほど考えたことは今までなかった。
     今回は会派を代表して佐藤真和議員が行った討論の内容を紹介しようと思う。
     この討論は私と佐藤議員、大塚恵美子議員の3人が議論して出した意見を佐藤議員がまとめ、その叩き台に私と大塚議員がさらに意見を加え、佐藤議員が最終的に修正して仕上げたものだ。



     
    【変えよう!議会・東村山 平成22年度一般会計予算討論】



     会派として、最終的に賛否が割れることも否定せずに協議を重ねてきましたが、結果、本予算案に賛成するという結論を共有しましたので、その立場から討論させていただきます。

     まず、参加と協働に軸足を置くことを明言している市長の基本姿勢については大いに前向きに受け止めています。
     しかし、本当にそれが東村山市役所のスタンダードとなり得るのか…。市役所の意識改革はどこまで進むのか? 今回の予算審議を通じても不安を覚えました。不用意、不正確な答弁がたびたび行なわれたり、部下任せの答弁に終始した管理職には、猛省を促したいと思います。普段からどれほどの責任感、使命感をもってセクションの掌握にあたっているのか、全体のミッションに向かってどれだけ真剣に向き合っているのかが問われているのだと思います。

     市長が掲げる「参加と協働」については、従来のあり方への率直な反省もありました。22年度に向け、新たに市民協働課を設けることや、自治基本条例策定のための取り組みを進めることが、決して看板倒れに終わることのないよう、全庁的な基本姿勢として徹底されるよう期待するものです。意欲のある若手・中堅職員の抜擢、再任用制度への選考導入等も含め、人事の活性化にも真剣に取り組んでいただきたい。

     予算案の中身については、景気低迷による市税収入7億円余りの落ち込みや、扶助費の一段の伸び、大量定年に伴う退職手当増など、大変に厳しい条件の中ですが、大規模児童クラブの分離・増設化や、認可外保育利用者や幼稚園保護者への一部補助新設等の子育て支援分野、商業振興対策としての全市共通スタンプ事業、市税の収納率向上基本方針の策定等、以前から懸案であった諸課題に手を付けた姿勢を前向きに受け止めるものです。
     総合計画をはじめ多くの基本計画策定が行われる22年度は、今後10年、20年後の東村山市を方向づける、きわめて大きな1年です。コンサルタントに依存せず職員中心で市民とともに汗をかきながらの第4次総合計画策定は、歩みを止めず、一本太い芯の通った市のOSとなるよう仕上げ、スタートさせていただきたい。
     今回、思い切った職員体制の見直しに着手した図書館は、長年培ってきた質や専門性を基盤に、学校図書館、子育て支援、ハンセン病資料館等との連携に努め、市民とのつながりを深める教育機関としての価値を高めようとしています。政策立案と職員力が融合したものと評価し、まちづくりの手段、拠点として、職員の能力を効果的に引き出す運営と人材育成の充実に期待をします。

     一方、財政難の中、緊急雇用補助金を用いて新規事業に着手する苦心はよくわかりますが、命に向かい合うサービスを単年度で行なうことには自ずから無理があります。せっかく信頼を得た事業を打ち切らざるを得ない傾向が、各所に見受けられますが、中長期の展望を視野に入れ、継続への努力を求めます。
     また、ごみ問題では、秋津町に持ち込むごみ自体を減らす取り組みを、住民の声に根ざして真剣に考えていただきたい。プラスチックごみの一部焼却処分は見合わせ、リサイクルセンター整備についても最小のコストで課題解決が図れるよう、特別委員会を設置した議会とともに知恵を絞っていきましょう。
    「子育てするなら東村山 緊急プロジェクト」を真に有効なものとするために待機児対策庁内検討会を継続し、さらなる施策の検討を求めます。

     地方分権・地域主権のうねり、「新しい公共」が言われる今、時代に相応しい役所へ転換するためには、市民に対する積極的な情報提供と政策形成過程の可視化が欠かせません。透明性を高め、説明責任、納得責任を果たすため、特段の努力を求めるものです。
     最後に、市民の命を守る、特に、まだ物言えぬ幼い子どもたちや、障がいを持つ方たちが安心して毎日を生きていけるよう、最前線を預かる者として頑張っていただきたい。不利益を埋め、最善の利益をはかることは公の責任であり、常に現場に立ち、丁寧に条件を整えることは、基礎自治体職員最大の使命のはずです。「子育てするなら東村山」の保育分野はこのままでは、単に待機児童の「数」の削減だけに終始する恐れを感じます。「人と人との信頼」に基づき質の確保、向上に腹をくくって取り組むことを強く求めます。

    「どれほど苦心して編成した予算であっても、それを実際に生きたものとするのは『人』です」。 

     以上で討論を終わります。


    ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


     私は平成22年度は本当に重要な1年だと思っている。というのも、討論の中でも触れているが、平成22年度には第4次総合計画をはじめさまざまな基本計画が策定されるからだ。そのことを渡部尚市長は意識していると思うが、課長クラスがどこまで意識しているか? この点に関しては申し訳ないけど、はなはだ疑問だ。
     本当に今回の予算特別委員会は、答弁を聞いていてガッカリしてしまう場面に何度も出くわした。意欲あふれる若手管理職も確かにいる。だけどその一方で、自分の仕事に対して使命感と情熱を持って取り組んでいない管理職がこんなにもいるなんて……その1点だけで、私はこの予算案に反対したい気持ちにグッと傾いた。

     しかし、「ダメじゃないか!」と言って反対するのは簡単だ。今回の予算案はよくよく見れば、今までより渡部市長の思いが伝わるモノになっている。ここはひとつ、「職員の皆さん、頑張ってくださいよ!」とエールを込めて賛成することにしよう……3人でさんざん議論して、そういう結論に至った。
     討論の中にはいろいろと要望を書いているが、一番言いたいのは、最後の一文だ。


    「どれほど苦心して編成した予算であっても、それを実際に生きたものとするのは『人』です」


     当初、この一文は討論の途中でもう1回出てくるハズだった。途中で1回出し、最後にまた読み上げることで、強調しようと考えたのだ。
     残念ながら、持ち時間の残りが少なかったので、途中に入れていた一文をカットしたのだが、会派の思いはこの一文にある。もしこの記事を市役所の職員の方が読まれたなら、平成22年度は、自分の抱えている仕事に対し、今まで以上の熱意を持って取り組んでいただきたいと思う。



     ちなみに平成22年度一般会計予算案に対する各会派の賛否は次の通り。


    *賛成……自民党・自治クラブ、公明党、変えよう!議会・東村山、民主党、自民党新政会

    *反対……日本共産党。草の根市民クラブ





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    [ 2010/03/19 12:04 ] 【議会関係】 会派関係 | TB(0) | CM(0)
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