好きになろうよ!東村山

    この街をもっと好きになって欲しいと願う中年オヤジの日記

    子ども本位主義でいこうよ

     2007年7月12日の厚生委員会で、「青葉児童クラブ建物の建て替えに関する請願」「萩山児童クラブ建物の建て替えに関する請願」の審査が行われる。実は私、いろんな資料は目にしているものの、2つの児童クラブには行ったことがなかった。そこで子育て推進課の各担当エリア長に連絡して視察させてもらうことにした。
     まず最初に訪れたのは、萩山児童クラブだ。

     2007年7月4日の午後、小雨がパラつく中、私は自転車で萩山児童クラブに向かった。萩山小学校が見えると、すぐに細長いプレハブの建物が目に入った。これが萩山児童クラブだ。

    萩山児童クラブ


     もともとは奥にあるプレハブだけだったのだが、20年ほど前に手前のプレハブを増設したのだという。「増設といっても、170万円で買った中古のプレハブなんですけどね」とは、説明のためにわざわざ出向いてくれた市の職員。

    入り口


     増設の際、入り口も今の場所に変えたのだという。

    以前はこの水場、外にあったという


     入り口から入ってすぐのところになぜか水道がある。これはもともとは屋外にあったモノなのだが、入り口を設置する都合で屋内に入ることになったのだとか。
     増設したプレハブは、奥のプレハブより幅が狭くて小さい。その理由がコレだ。

    防火水槽があるためこの上に建物は建てられない


     防火水槽のマンホールがあり、この上に建物を建てられないのだ。それゆえ、萩山児童クラブは細長くていびつな形をしている。いびつなのは外観だけではない。基礎の部分は単なるコンクリートブロックだし、よく見るとあちこちにサビが見られる。

    手洗い場のすぐ右の床は人が立つと沈む


     中に入ると、指導員の女性が手洗い場の横の床を指差し、「あそこでジャンプすると、底が抜けそうなぐらい沈むんです」という。
     現在、萩山児童クラブに在籍する子どもは94人。さすがにこのプレハブだけでは手狭なので、萩山小学校の使っていない教室を借りて、小学3年の子どもはそっちで面倒みているのだという。

    中央に見える校舎の1階角の教室が“分室”になっている


     プレハブの建物から借りている校舎まで、100メートル以上離れているから、湯のみ茶碗などを持って往復する指導員の方は大変だ。

     耐震性を出すまでもなく、築30年のプレハブなんだから、一刻も早く建て替えた方がいいに決まっている。考えたくないが、万が一のことを考えると、本当にゾッとする。
     ただ、建て替えとなると、現実問題として「建て替え期間中、どこで子どもたちを預かるか?」という問題が出てくる。隣に公園があるが、狭いし、ここを潰すワケにはいかないだろう。となると、やはり学校か。

    「今借りている教室の隣も借りて、校舎と校舎の間のスペースに炊事用のプレハブを建てれば、当座は大丈夫かも」と市職員。なるほど、それはいい手かもしれない。
     しかし、児童クラブにはもう1つ問題があることを忘れてはいけない。それは「71人問題」だ。これは厚生労働省が昨年、「学童クラブの大規模化は問題あり。40人程度が適正」という考えのもと、71人以上の大規模学童クラブについては平成19年度から3年間の経過措置後に補助金を打ち切ると発表したモノだ。つまり現在、94人も子どもを預かっている萩山児童クラブは、「71人問題」をクリアするためには、第2児童クラブをつくらなければならないのだ。

    築40年の鉄筋校舎。これを再利用する手も


    「だから『当座』という考えでなく、『第2児童クラブ』という考え方で、現在、倉庫として使っているこの鉄筋校舎を児童クラブとして使うというアイデアもあるんです」と市職員。
     なるほど。それは妙案じゃないですか。この鉄筋校舎を第2児童クラブとし、建て替えてリニューアルした方を第1児童クラブとすれば、安全面も「71人問題」もクリアできるワケだ。

    「いやあ、安全面となると、ちょっと……。何しろこの鉄筋校舎、築40年ですから」

     あららら、新たな問題発覚ってところですか。なかなかうまくいかないモノだね。でも、今のプレハブの建物よりは耐震性はあるんじゃないの?

    「それは調べてみないと……」

     うーん、いろいろと問題はあるかもしれないが、やはり現在のプレハブは建て替えないと……そんなことを話しながら、鉄筋校舎から児童クラブへ戻る道すがら、市職員はこんなことを話してくれた。

    「私、以前はこの萩山児童クラブで働いてたんです。今から20年前ですかね、ある子どもがこんなことを言ったんですよ。『早くこの建物、建て替えようよ。建て替えるんだったら、1階は雨の日でも遊べる砂場にして、2階は教室、3階は体育館にして欲しいなぁ』。現実には無理だと思うんですけど、子どもらしい夢のある話だったから、今でも覚えているんです」

     あれから20年。萩山児童クラブは今もプレハブのままだ。予算がないという現実を理解しているつもりでも、やはり現場を知っているから忸怩たる思いがあるんだろうなぁ。市職員の表情からは、そんなやるせなさが伝わってきた。

     プレハブの建物に戻り、教室に入ると、七夕が近いということで、大きな七夕飾りが置いてあった。

    部屋においてあった七夕飾り


    「これを見てください」と指導員の1人が、七夕飾りに付いている短冊の1つを見せてくれた。

    中にはこんな願いを書いた短冊も


    「がくどうが、おおきくなりますように。それとがくどうのなかにスベリダイがありますように」

     切ないなぁ。ダメだよ、子どもにこんなことを言わせたら。絶対に建て替えなきゃ。
     建て替え費用は4000~5000万円とのこと。決して安くはないけど、何とかなるのではないだろうか。いや、何とかしようよ。「予算がない」という大人の都合をもう何年も押し付けてきたんだから、そろそろ子ども本位で考えようよ。




    「萩山児童クラブ建物の建て替えに関する請願」が審査される厚生委員会は、7月12日午前10時から市役所6階の第二委員会室で開催されます。関心のある方はぜひ傍聴に来てください。



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    Author:usuimasayoshi
    薄井政美

    家族は妻と長男、長女。52歳。趣味は地元の食べ歩きと映画鑑賞。東村山市在住

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