4月になってから、街を歩くと、こんな幟を見かけませんか?
これ、2009年4月1日から東村山市のソース会社「ポールスタア」が仕掛けた「黒焼そば食べ歩きスタンプラリー」という企画に参加しているお店が掲げている幟なのだ。この企画がなかなか面白いのである――。
「ポールスタア」といえば、2008年に地元の和菓子店と共同して「ソースde和菓子!?」というユニークな街おこし企画を行ったことを覚えている人もいると思う。私もブログ記事で取り上げたことがあるのだが、この「ソースde和菓子!?」という企画、話題にはなったものの、ちょっとユニーク過ぎた。「街おこし」というほどには盛り上がらなかった。
しかし、「ポールスタア」は街おこしをあきらめなかった。今度は昨年の「どんこい祭」のために開発した「東村山 黒焼そばソース」を使った料理を出してもらうことを、市内の飲食店に持ちかけたのだ。焼そばソースだから、基本となる料理は焼そばだけど、「東村山 黒焼そばソース」を使う料理であれば焼そば以外でもOKということにして、市内の飲食店と交渉し、約40店の飲食店が企画に参加。2009年4月1日から一斉にスタートしたのだ。今回の企画の詳細は次の通り。
《黒焼そば食べ歩きスタンプラリー》【期間】 2009年4月1日~8月31日まで
【参加方法】 期間中、キャンペーンに参加している飲食店で「東村山 黒焼そばソース」を使ったメニューを食べて、「パスポート」(スタンプカード)にシールを貼る。
パスポートのシールは、5枚で「国産野菜果実 中濃ソース」1本、10枚で「国産野菜果実 中濃ソース」+好みの商品1本と直売所で交換できる。
さらにシール10枚たまった人の中から抽選でディズニーランド・ペアチケットを3組にプレゼント!
【抽選発表】 10月初旬。なお、パスポートとソース商品の交換は9月30日まで「食で街おこしを」と考えている自治体は多いし、栃木県宇都宮市や静岡県富士宮市など実際に成功している例もある。東村山市には「武蔵野うどん」という伝統的な食べ物があるが、それ以外にB級グルメ的な名物があってもいいと思う。各飲食店が個性的な黒焼そばを出すことで競い合い、自然と「東村山に黒焼そばあり」と広まれば、面白いと思うし、街おこしになると思う。
東村山市商工会も街を盛り上げようと、「どんこい祭」を手がけるなどあの手この手を仕掛けているが、どうしても商工会に加入している事業者を優先しがちだ。だから今回のように、商工会に加入しているかどうかに関係なく、飲食店に企画参加を呼びかけるパターンはとてもいいと思う。こんな企画を
「ポールスタア」だけでなく、いろんな事業者が仕掛けるようになれば、東村山市は面白くて楽しい街になると思う。
ちなみに今回の「黒焼そば食べ歩きスタンプラリー」参加店は次の通り。
【野口町】*「一翠」(中華料理)
*「黒瀬川」(ちゃんこ鍋)
*「味の松華」(中華料理)【久米川町】*「じゃがいも」(弁当・定食)
*「ぼん天」(中華料理)【栄町】*「おいしい家」(居酒屋)
*「くいしんぼ」(居酒屋)
*「彩雅」(中華料理)
*「庄や」(居酒屋)
*「炭味坐」(ダイニングバー)
*「毘沙門堂」(和食ダイニング)
*「ほや」(定食)【本町】*「こたか」(中華料理)
*「食彩酒房 たきび」(和食ダイニング)
*「中華洋食 一番」(中華料理)
*「となり」(居酒屋)
*「どんどん」(中華料理)
*「とん八」(とんかつ)
*「なかよし」(居酒屋)
*「はちこくやま」(スナック)
*「はなの舞」(居酒屋)
*「ふたば」(居酒屋)
*「まりも」(居酒屋)
*「みどり」(居酒屋)
*「むら田」(精肉店)【秋津町】*「CLOUD」(ダイニングバー)
*「元気亭」(焼き肉)
*「三陽」(居酒屋)
*「城」(スナック)
*「たっちゃん」(居酒屋)
*「Don.5」(居酒屋)
*「北条」(居酒屋)
*「路」(スナック)【諏訪町】*「柳屋」(中華料理)【青葉町】*「虎楽」(中華料理)
*「福和家」(居酒屋)「ポールスタア」の桜井憲一社長の話によると、「黒焼そば食べ歩きスタンプラリー」は4月1日からスタートだけど、途中参加のお店も大歓迎だという。「ウチならこんな料理に使うなぁ」というアイデアのあるお店は、今からでも
「ポールスタア」に連絡して参加してみてはどうだろうか?
私もまだあまり食べていないのだが、お店によって作り方や見た目、味が違うので食べ歩くのがとても楽しい。機会があれば、読者の皆さんも食べてみてはどうだろうか?
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