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民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒


『民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒』(宇留嶋瑞郎著/ユニコン企画発行/長崎出版発売/1200円+税)
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第八保育園問題とは何だったのか? その4
 指定管理者の選定を巡って起きた第八保育園問題。結局、指定管理者は現在の事業者であるユーカリ福祉会に決まり、事態は収束したかのように見える。でも本当にそうなのか?……2008年9月29日に行われた「東村山市立第八保育園の指定管理者の指定」という議案についての質疑を読み返すと、問題は何1つ解決していないという思いを私は抱く。
 今回は私が行った質問を一問一答形式に再構成して紹介するとともに、この時に行われた討論を紹介する――。





 
○薄井 鈴木議員の質疑でわかったのですか、鈴木議員は指摘にとどめるということで指摘だけに終わっているんですけれども、私はちょっと納得いかないので、お聞かせ願います。

 やはり所管によって対応が違うというのは、私はおかしいと思うんですよ。この件に限らず、マスコミ発表の内容の議員への伝え方やパブリックコメントのやり方など、所管によって対応が違うケースがこれまでにも数多く見られます。やはりこういうことについて、渡部市長はどのようにお考えなのか、私はある程度の統一ルールが必要だと思いますので、その検討も含めてお考えをお聞かせください。


○渡部尚市長 議会にお出しする資料につきましては、一応、その都度、基本的には議会のほうと協議をさせていただいて、出させていただいているものでございますが、今回につきましては、先ほど所管から鈴木議員に答弁したように、西口公益施設のときのような、一覧表で一目でわかるものは、今回は、作成をいたしておりませんで、間に合わなかったということで御理解いただきたいと思いますが、昨年10月に指定管理者については、制度導入の基本的な考え方という、一つの当市における先ほどの大塚議員の御指摘でいえば、よって立つ基準をつくったわけですけれども、議会にお諮りする場合に、どういったものをお出しするかとか、細かい点については、その辺は未整理でございますので、今後、その辺も整理をさせていただきたいと思っております。


○薄井 平成17年7月27日に保健福祉部が作成した指定管理者に伴う第八保育園の考え方についてという起案書によりますと、3年という期間では、現状、保育の市民評価から利用者の理解が得られないとして、指定管理期間は5年という考え方を示しています。そのわずか13日後に、暫定期間を3年とした条件をつけ、特命と変わっています。所管は、5年がベターと言っています。その理由として挙げていることが、本当に危惧どおりになっています。市民評価から、利用者の理解が得られないと当初から言っているんですよ。それをどうして3年としたのか、その理由を改めてお伺いします。


○保健福祉部次長 保健福祉部の考え方についてでございますけれども、確かに7月の段階では、中間のまとめで公募というふうにまとめられていたと考えております。ただ、それは、保健福祉部は、やはり保育の継続性等で文書を上げた経過がございます。いわゆる一般公募ではなく、特命にしてくださいという文書が、今御指摘の文書でございます。したがいまして、そのことを保健福祉部として意見を上げたわけですけれども、これについては、制度の検討委員会のほうで、そうであれば理事者会議に諮って考え方を整理しようということで、理事者会議で、そうであれば特命で暫定3年間、次は5年間ですよと決定したと記憶しております。


○薄井 募集要項についてなんですけれども、当初は、東村山市内で認可保育園、もしくは、認可幼稚園を運営している社会福祉法人、学校法人、特定非営利活動法人とあったのですが、これが多摩北部都市広域行政圏で認可保育園、もしくは、認可幼稚園を運営していると変わったんですが、この変更理由、これをお伺いします。


○保健福祉部次長 市内に限定をして指定管理者の募集をしようということで、所管のほうは考えていたわけですけれども、現実に応募者が集まらないという情報も聞いておりまして、急遽、これも理事者会議でもう少し幅を広くしたらどうかという協議の末、広げて募集をかけたということでございます。


○薄井 市報ひがしむらやま6月1日号とホームページに募集が告知されていましたが、東村山市以外の多摩北部都市広域行政圏については、どのような募集告知がなされたのでしょうか。


○保健福祉部次長 指定管理者募集の東村山市以外の多摩北部都市行政圏についての告知はホームページのみとなっております。


○薄井 市民委員はどのように公募し、何人が応募したのでしょうか。


○保健福祉部次長 これについても答弁しておりますが、市報とホームページで実施いたしました。応募者は2名でございましたけれども、選任されました2名のうち、1名につきましては御都合が悪く辞退をされました。応募については2名でしたので、そのまま1人ということで処理をいたしました。


○薄井 6月13日に選定委員会設置要綱の制定という文書が起案され、その日のうちに決定されています。そのとき、選定委員の中に、児童育成計画推進部会の部会長が入っていたと思いますが、なぜ副代表になっているのでしょうか。あわせてお伺いしたいのは、この6月13日の文書に、別表というのはついていません。これはなぜなんでしょうか。


○保健福祉部次長 当初の予定では児童育成計画部会の部会長をということだったんですけれども、先ほども答弁しましたけれども、部会長の方が手を挙げましたので、これは差しかえということで、副部会長にお願いをしたということでございます。


○薄井 行政部市民委員の税理士を除く5人の各団体代表に対して、いつ選定委員の要請を行ったのか。


○保健福祉部次長 これも先ほど御答弁いたしました6月25日前後と記憶しております。何日かにかけてお願いに歩いたという記憶がございます。


○薄井 これは鈴木議員の質疑でわかったんですが、答弁では第2回の選定委員会で諮ったとあります。第2回選定委員会、議事録を見ました。そうすると、次第には、選定委員会委員紹介としかありません。何も諮っていません。なぜなんでしょうか。


(答弁なし)


○薄井 なぜ市民委員の補充がなかったのか、お伺いします。


○保健福祉部次長 なぜ市民委員の補充がなかったのかということでございますけれども、先ほども答弁したとおりでございます。


○薄井 文書番号がどうして違うのか、7月3日作成の文書が284で、6月13日の文書が306、307と後になっているのはどうしてでしょう。


○保健福祉部次長 6月13日付の2つの文書は起案者のミスでございまして、文書番号をとらずに決裁を回し、決裁後そのまま保管をしてしまい、後になって文書番号をとっていないことに気づき、その後、文書番号をとって生じたためでございます。今後、このようなことがないように注意をいたしました。


○薄井 この議決後、ユーカリ福祉会と細部にわたる協定を結ぶと思いますが、その際、評価についてどのように行っていくのか、所管の考え方をお伺いします。


○保健福祉部次長 1位と2位の差、あるいは、これまでの御指摘いただいた課題等を保健福祉部、あるいは、政策室等で整理をしながら、今後、ユーカリ福祉会と協定を結ぶ中の話し合いで整理をしたいと思っています。具体的には、先ほども1位と2位の差の項目について御指摘いただきましたので、そういう点も具体的な協議の内容になるかと思います。


○薄井 今後、評価の中で、指定管理者へのインセンティブをどのように考えているのか。今回の制定において、ユーカリ福祉会の事業計画書で何を評価すべきか。


○保健福祉部次長 指定管理者が意欲に燃えて、保育行政に携わるためには、それらを保障する要件も重要だと考えます。具体的には、安定した経営基盤と、それを裏づけるための条件、例えば、管理期間の長さとか、法人の特色を発揮できる環境などが求められるのかなと考えております。
 事業計画につきましては、お答えしたとおりです。



○薄井 指定管理者を指定という議案が出されたこの後に及んでも、選定結果に不満をもらす所管の職員がいます。また、そういう声を聞いた第八保育園の保護者もいます。この状態で公平な保育行政ができるのでしょうか。不安に思っている保護者の方は多いですし、私も不安を抱きます。この状況を渡部市長は御存じでしょうか。


○渡部市長 いまだに結果に不満を漏らす職員がいるということでございますが、私は申しわけございませんが、承知をいたしておりません。仮に、そうであれば、大変極めて遺憾なことでありまして、決定については、粛々と職員たる者は進めていただいて、信頼回復に努めていただきたいと思っておりますし、私自身、その先頭に立っていきたいと考えております。


○薄井 第八保育園の父母会は、市長をお招きして、私たちとこれから第八保育園の指定管理者制度について話し合う場を設定していただきたい、そう要望しています。私も保護者の不安な思いを考えると、こうした場が必要なのではないかと思っています。市長のお考えをお伺いします。


○渡部市長 今後のことについては、やはり、今回、第八保育園の保護者の皆さんには、大変、御迷惑をおかけをいたしておりますので、ぜひ、今後、私も直接、父母会等のところに参加をさせていただいて、信頼関係を築く努力をしていきたいと考えております。


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 1カ所答弁がなかったのは、私が通告書にない質問をしたからなのだが、これくらいは答えて欲しかったなぁ。
 不思議なのは「市民委員はどのように公募し、何人が応募したのでしょうか」という私の質問に対し、保健福祉部次長が答弁の冒頭、「これについても答弁しておりますが」と述べている点だ。たぶん他の議員が通告書に同じような質問を出していると思うのだが、この日の会議録を読む限り、「市民委員はどのように公募し、何人が応募したのでしょうか」という質問をした議員はいない。だからこそ私は質問したのだが、それに対して「これについても答弁しておりますが」と答えるのはどういうことなのだろうか?
 まさかと思うが、すでにあらかじめ作成した答弁書に「これについても答弁しておりますが」という発言も含まれていて、それを棒読みしただけなのだろうか? だとしたら、議員もナメられたモノだね。

 引き続き、私が行った再質問を紹介する。


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○薄井 先ほどの6月13日の選定委員会設置要綱の制定についての答弁なんですけれども、結局、この時点で、部会長は「できない」ということだったということなんだと思うんですけれども、募集配布が6月17日なんですね。6月13日の時点でそういうことはわかっているというのは、おかしいのではないかと、私は言っておきます。

 なおかつ、東村山市に最初限定していたこと、それから、法人についても、株式会社を入れなかったこと、これらを考えると、状況的に疑われても仕方がない感じがするんです。私は、選定そのものは疑っておりません。ちゃんとやったんだろうと思います。ただ、そこに至るまでの経過が、まるっきり不透明です。それは、多分、ルールがないからだと思うんですよ。所管任せだと、こうなってしまう可能性があるということを強く指摘させていただきます。

 なおかつ、先ほど大塚議員の答弁に対して、政策室長は深化させていきたい、これまでとちょっと踏み込んだ発言をしております。私は、平成17年度の代表質問を読ませていただきました。改めて、もう一度、渡部市長の通則条例、通則規則、それらについての考え方をお伺いします。


○渡部市長 確かに、地公法が改正になりまして、指定管理者制度というものが設けられた。この衝撃というのは、非常に大きいものだと考えておりました。端的に言うと、指定管理者に指定をされた方が、その施設についての、ある種の許認可権限を有することになるわけですから、そこについては、取り扱いを慎重にすべきであって、通則的なものを、考え方を持つべきではないかというのは、確かに御指摘のとおり、議員時代に申し上げさせていただいたとおりでございます。

 この間も、そのことについては答弁させていただきましたけれども、そういった観点から、昨年10月に、一応、考え方の方針というものを立てさせていただいたところでございます。今後については、先ほど、政策室長が申し上げたように、確かに、指定管理者制度といっても、施設によって、かなり、例えば、駐輪場と保育園とかでは、全く性格も何も違うものなので、それらを一体として通則条例を設けるほうが果たしていいのか、あるいは、個々の議案として、その都度、議会にお諮りをしたほうがいいのか、これはもう少し、慎重に見きわめながら、やっていく必要があろうかと思っております。

 しかしながら、やはりある程度の統一的なルール、基準というものを定めておきませんと、指定管理者の指定をするたびに、また、それこそ官製談合ではないかということを言われるのは、我々も不本意でございますので、市民の皆さんからごらんいただいても、一点の曇りもない形に制度を整えることが肝要かと考えているところでございます。



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 これで私の質問は終わり。読んでいて、突っ込みが足りないと思われるかもしれないが、質問時間が6分だから仕方がない。でも私はいい質疑ができたと思っている。
 選定委員会を設置するまでが問題だったことがわかったし、渡部市長は第八保育園の保護者と話し合う場を持つことを明言してくれた。さらに指定管理者制度の統一的なルールについて、渡部市長は「一点の曇りもない形に制度を整えることが肝要かと考えている」とまで踏み込んで答えてくれている。

 よく「質問時間6分は短いよね」と同情されることがある。確かに短いと思う。でも、それは1人会派を選んだ自分の責任だとも思う。要は質問時間の長さではなく、いい質問をして、いい答弁を引き出すかではないかと思っている。

 まあ、そんな話はともかく、質疑は私で終了し、討論に入った。討論は3つの会派が行った。


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○福田かづこ議員(共産党) 日本共産党は、議案第59号、ユーカリ会を指定管理者とすることについて、第八保育園の指定管理者にユーカリ会を充てることについて、賛成をいたします。

 日本共産党は、保育園の指定管理制度導入には反対です。私の代表質問、保延議員の一般質問でも明らかにいたしましたけれども、期限つきの指定管理者制度は、子供たちから家族に等しい保育士を奪ってしまうことであり、保護者とともに子育てをする施設として、してはならない選択だからです。今回も、こうした重要な問題がほとんど省みられることなく、なぜ、管理者をかえなければならないかも明確でないまま、選定委員会が設置され、運営法人がかえられようとしました。しかし、保護者の必死の運動と、第一候補の法人が辞退したことで、子供たちが傷つけられることは回避されましたが、それでも多くの人々を傷つけたことも事実です。日本共産党は、何よりも、保護者がユーカリ福祉会の保育の継続を望み、必死に運動をされ、それが実現したことの一事を持って本議案に賛成します。


○矢野穂積議員(草の根市民クラブ) 談合に準じて取り扱い調査したという答弁に象徴されるとおり、官製談合に対する認識を全く持たず、あっけらかんと短くに、官製談合を行った疑惑は依然として、どす黒く残っており、指定管理者の本件選定自体を白紙に戻さない本件議案には、強く反対します。


○佐藤真和議員(希望の空) 本議案に賛成とした上で、討論をさせていただきます。

 一般質問の際も申し上げましたけれども、私も議員として、3年前の議決をつぶさに追いかけてこなかったことを反省しています。
 同時に、一方、きちんとしたルールを設けずに、所管で内部判断を重ねてきたことが混乱を招いてきたことも確かです。初めて導入した制度について、まさに深化をさせてこなかったわけです。また、他自治体に確認をしましたが、保育園に指定管理者制度はなじまないときっぱり言い切っておられる、委託を続けているケースも多くあります。制度について、今後、継続して学び、取り上げていきます。子供と保護者の思いが大切にされ、安心して通い続けられる保育園のため、お互いに学び、議論していきたいと思いますので、引き続き議論させていただきたいと思っております。


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 議案「東村山市立第八保育園の指定管理者の指定」は賛成多数で可決した。でもこれで問題が解決したワケではないことは、4回にわたって紹介した各会派の審議でわかっていただけたと思う。これ以上、議員がナメられないように、行政側が答弁したことをキチンとチェックしていこうと思う。





テーマ:地方自治 - ジャンル:政治・経済

第八保育園問題 | 08:32:58 | Trackback(0) | Comments(0)
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