好きになろうよ!東村山

    この街をもっと好きになって欲しいと願う中年オヤジの日記

    長寿祝い金を巡る議論 その3

     2008年3月10日の厚生委員会の審査の中でも触れられていたが、「東村山市長寿祝金等に関する条例」は3年前の2005年にも改正されている。その時の改正は、それまで満77歳と満88歳の人に1万円の祝い金を贈っていたのを、満77歳の人については5000円に減額するというモノだった。
     この改正の議案については、2005年3月7日の厚生委員会で審査が行われた。「ちなみに」ということで、少し長いがその内容を紹介しよう――。


     
    ○高橋眞委員 長寿の高齢者に長寿祝金等を贈ることにより、その長寿を祝うとともに、敬老の意を表することを目的に設定されたわけですが、創設された時期の平成10年度と平成16年度現在の対象者及び影響額について、まずお伺いいたします。

    ○高齢介護課長 創設時の平成10年度と16年度の対象者、及び影響についてお答えいたします。
     最高齢者1人で5万円、これにつきましては変化ございません。100歳は平成10年度9人で、金額としましては22万5000円、16年度は14人、35万円となります。比較して5人ふえまして、12万5000円の増となっております。88歳は、10年度、155人で155万円、16年度は201人で201万円、46人ふえまして、46万円の増となっております。77歳は、10年度、560人で560万円、16年度は994人で994万円、434人増えておりまして、434万円の増でございます。全体で492万5000円の増額となっております。


    ○高橋委員 確かに大変な数でふ増えているということ、それだけ高齢者、お元気な方が増えてきているということは喜ばしいことでありますが。そうしますと、このような推移を見ていきますと、今後5年間の該当する高齢者、高齢化といいますか、その推移と影響額をお伺いいたします。

    ○高齢介護課長 今後5年間の高齢化の推移ですが、高齢化率、総人口に対しまして65歳以上の占める割合でございますが、これで申し上げますと、平成17年1月が19.2%、5年後の平成21年は、総合計画中期基本計画での人口推計値によりますと、21.5%と予測しております。
     なお、その間の18年度が19.7%、19年度が20.3%、20年度が20.9%と予測しております。
     5年間の影響ということですが、5年後の影響でお答えさせていただきます。5年後に77歳、88歳、100歳になる現在の73歳、84歳、96歳の方で、人口の動きがないものと仮定して、また、77歳を5000円で推計したものですが、合計で1352万円。17年度当初予算案の958万5000円と比較しまして、393万5000円の増額と見込まれております。
     また、改正しない場合は、77歳の分が倍になることで706万円がさらに増額となり、合計で1099万5000円の増額、影響額となる予定となっております。


    ○高橋委員 この長寿祝金等に関して、他市の状況というのはどうなんでしょうか。

    ○高齢介護課長 近隣で申し上げさせていただきます。小平市、88歳が1万円、100歳の方が5万円。それで、小平市につきましては、16年度の見直しによりまして、77歳の5000円と95歳の2万円を廃止しております。
     清瀬市、77歳、88歳が5000円、99歳1万円、100歳は3万円、101歳以上が1万円となっております。清瀬市につきましても、16年度の見直しによりまして、16年度から77歳、88歳が1万円から5000円に減額されております。清瀬市につきましては、101歳以上の1万円は新たに設けられたものでございます。
     東大和市、77歳、88歳、99歳、それぞれ5000円でございます。最高齢者3万円。
     東久留米市、90歳、5000円の商品券でございます。
     西東京市、70歳、77歳、88歳、それぞれ1万円、95歳2万円、100歳は5万円ということでございます。


    ○高橋委員 いろいろお聞きしますと、やはり小平市なんかが廃止している部分もある。また、清瀬市の方でも見直しをしているということで、それぞれ時流に合ったような形でいろいろ見直されているようですね。
     長寿のお祝いに該当する在宅の対象者に、小学生から手紙が送られていると聞いておりますけれども、この内容について、まず、何年生が行っているのか、それから、送られる対象者はどういう人なのかお伺いいたします。

    ○高齢介護課長 小学生から高齢者の方に送る手紙でございますが、児童が高齢者に対しまして日ごろ思っていることなど、喜寿、米寿のお祝いの意味を込めて、市内の小学校1校当たり100通の作成を依頼しております。この手紙は、長寿祝金並びに市長からの祝詞とともに、77歳、88歳を迎えられた方に民生委員よりお届けいただいております。16年度は1600通を配付しております。内訳は、在宅の77歳が994人、在宅の88歳が201人、残り450人につきましては、市内の施設の方にお届けいたしております。

    ○高橋委員 これは、一度もらった人に毎年送るというようなことはいかがなものでしょうか。

    ○高齢介護課長 77歳、88歳の長寿祝金と一緒に贈るということですので、毎年にはならないということと、毎年というと、それだけの対象者が増えるということで、また、学校の方に依頼するにも、なかなか100通集めるのも、時期的なこともあったりして難しいところがありまして、学校でも100通ぐらい集まるのがいいところな感じでございますので、御理解願いたいと思います。

    ○高橋委員 確かに高齢者の方、今、平成16年度だけでも1600通あったという話ですね。それで、77歳の人が約1000人近い、88歳の人が200人超えているということになれば、それだけでも大変だろうと思います。
     実は、去年、市の方で主催しながらいろいろやっています長寿を共に祝う会ですか。あそこへ出席したとき、会場の方、もう94歳の方なんですが、「以前、敬老の日に小学生から手紙をもらった。もうとてもうれしかった」と言うんです。早速自分も小学校時代のことを書いて、すぐ返事を出した。「来年も来るのかなと楽しみにしていたんだけど、もうそれからずっと来なかったので、ちょっと寂しいんだよね。議員さん、来年も来るように、何とかぜひ続けてもらえないでしょうかね」というふうなことを言っておられました。その方は、「お祝い金よりも、そのときのことが非常にうれしかった」ということも言っていました。それで、「今でも心に残っていて、もう94歳になっているけど、自分も女学校時代のことを書いて渡したりして、ぜひ続けてほしいんだけど、どうなんでしょうね」という、そんな話がありました。
     やはり今、この方のおっしゃっているとおりだと思うんですが、お祝い金、もらわないよりもらった方がいいという方も多くおられますけれども、心に残る敬老のお祝いというか、みんなで感謝する、そういうふうな気持ちの中には重要なのかなと思います。

     それで、この手紙が1600通、16年度ありました。どのぐらいの人から子供たちに返事が返ってきているのかなということも、また一つお聞きしたいんです。といいますのは、返ってくることによって、子供たちも励みになると思うんです。そういうことも含めましてお聞きしたいと思いますが、いかがでしょうか。

    ○高齢介護課長 所管の方にも高齢者からの御返事が来ます。子供が書いた手紙については、学校名、役所の住所で、個人には行かないようにしておりますので市役所の方に来るんですけれども、今ちょっと手元に資料がないんですが、30件ぐらいの返事が来ております。

    ○高橋委員 いずれにしましても、そういうふうに楽しみにしているお年寄りも多いということもありますので、もし、小学生だけでなくボランティアの方も含めて、そんな制度というか、そういうふうな思いで手紙を届けられればなということもあります。またそんなことも御検討いただけたらと思って、要望といたします。



    ○島田久仁委員 今回の改正ではございませんが、該当者に長寿祝金として5万円、また2万5000円、または同額相当の記念品を贈るとなっておりますが、具体的には、現金と記念品の割合はどうなのでしょうか。また、その判断はどのようにされているのでしょうか。また、記念品の内容等、お聞かせ願えればと思います。

    ○高齢介護課長 最高齢者、満100歳を迎えられた方に対しましては、現金、または記念品を贈ることとなっております。現在は、現金をほとんどの方に送っているところであります。と申しますのは、該当者の方へ担当者から、訪問日時の調整をするときに、現金、または記念品の御意向を伺っております。把握しているところでは、近年では、ほとんどの方が現金を希望されております。

    ○島田委員 贈る時期として今回幅を持たせてありますが、4条の2号の該当者については、例えば、月初が誕生日とすると月末までに訪問ということになりますと、誕生日から1カ月近くおくれるようになりますが、この誕生日を含む前の1カ月間の方がよいのではないかと思いますが、いかがでしょうか。

    ○高齢介護課長 100歳訪問に関しまして、市長が該当者宅を訪問しております。そんなことで、御本人、御家族の都合、市長の日程等で、誕生日に訪問することが非常に困難な状況であります。このために、実態に合わせて誕生月としたところであります。
     また、誕生日の1カ月前のことですが、対象者を満100歳に達する者として、その基準日を誕生日と定めておりますので、御理解願いたいと思います。


    ○島田委員 いずれにしても、この長寿祝金というのは、私の周りの方も、大変恐縮なんですが、来ていただくことがとても楽しみだと言っていらっしゃる方が多いので、ぜひその点、先ほど高橋委員もおっしゃっていましたが、金額、もらえないよりもらった方がいいんですけれども、忘れないでお祝いに来ていただいたという市の心を、やはり皆さん喜んで受け取っていらっしゃいますので、また丁寧に対応していただければと思います。要望です。



    ○黒田せつ子委員 この長寿祝金は、他市の状況を今報告された中でも、この辺では大変東村山市が秀でていたんだということを思いましたが、それがいい方に見直しをされるわけではないので、私はその点について、まちの人たちが、77歳になったら本当に1万円もらえるんだということをどんなに楽しみにしているか、皆さん本当に御存じなのかどうかということを、この条例を読み返したときに考えました。その時期が来るのを大変楽しみにしている方々がたくさんいらっしゃるということを、ちょっと心にとめていただきたいと思います。
     私の質疑は単純なんですが、さきの説明の中にもあったと思うんですが、77歳をなぜ切り離したのか、その理由についてお伺いをしたいと思います。

    ○高齢介護課長 喜寿、米寿にした理由でありますが、基本的に他市の設定状況も、喜寿とか米寿とか、節目の形で設定されているということ、また、今後の高齢者福祉施策の転換をしていこうという財政的な確立が考えられております。以上のような総合的な観点から、現行の形に設定させていただいた経緯によるものでございます。

    ○黒田委員 なぜこれを創設するときに、そのように考えられなかったんでしょうか。

    ○高齢介護課長 それにつきましても、その時点で今後の見通しということを考えられたということでございます。

    ○黒田委員 私は、高齢化が進むということは、これを創設した時点でももう既におわかりになったかと思うんですが、こうした形で条例が見直しをされるということは、本当に市民にとっても切ないことになるわけですよね。それを見直しされる所管の方々も大変嫌なことだと思うんですが、よりよくなるならいいんですが、それを切り離して額を下げるという条例改正をするということ自体について、私はそのことに対してすごい憤りを感じるんです。
     77歳を切り離して祝金を5000円にした理由について伺いたいと思います。

    ○高齢介護課長 高齢化の進展に伴い、要する費用が年々増大してきていること、また、新たな高齢者施策の展開も求められていること、福祉サービスとして行ってきました長寿祝金の額について、見直しをさせていただくものでございます。

    ○黒田委員 今、年金者の方たちが、77歳となると、もう戦後60年という中では、その時代を生き抜いてきた方々ですが、今、国の施策のもとで年金が減らされるという状況では、自治体から現金が手に入るのはこれしかないんですよね。そうなると、このことを楽しみにしている方がいらっしゃるということでは、本当にそのことを強く思います。
     3点目に、これは入所者の方々が含まれていないんですが、対象者に入所者が含まれない理由につきまして、それは財源が問題だったんでしょうか。

    ○高齢介護課長 基本的には、老人ホームなどの施設に入所されている方は、その生活圏の中で、個々に対する衣食住を初めとし、また、属している集団での敬老事業等の取り組みの中で、一定の保障がなされているということで考えられております。

    ○黒田委員 4点目ですが、今年度想定している対象者数を、在宅、もしわかれば入所者数について伺います。最高年齢100歳に達する者、88歳、77歳について伺います。

    ○高齢介護課長 最高年齢は16年度108歳の方で、現在も在宅で、今年度109歳になります。そのほかの対象者につきまして、17年度予算見込み時点で申し上げますが、100歳に達する方は19名で、このうち施設の方は8名でございます。88歳は332人、77歳は1148人を見込んでおります。
     なお、施設入所者数ですが、米寿、喜寿につきましては、16年度実績率を参考に申し上げます。88歳は約29%、77歳は約9%となっております。




    ○朝木直子委員 今の質疑を聞いておりますと、77歳の祝金が5000円に引き下げられたというのは、やはり財政が逼迫してきたというのが理由のようでありますが、高齢化社会であるからこそ、高齢者福祉というのは一層充実させなければいけないと思うわけでありますが、黒田委員もおっしゃっていましたが、非常に残念な事態だなと思います。まず前提としてこれをお伝えした上で、長寿というのは傘寿もあれば白寿もあるわけでありまして、なぜ100歳を除いて喜寿と米寿だけの扱いとしたのか伺います。

    ○高齢介護課長 先ほども申し上げましたけれども、この節目にしたことにつきましては、1つには、他市の設定状況等も参考にさせていただいたということです。また、2つ目は、今後の高齢者福祉施策の転換をしていこうと財政的な確立が考えられた。そのような総合的な観点から、現行の形に設定されたということであります。

    ○朝木委員 今、今後の高齢者施策の転換とおっしゃいましたが、具体的にどういう展望を持って考えられているのかお答えください。

    ○高齢介護課長 新たな介護予防事業を初め、介護保険周辺事業などに、また、各種福祉ニーズへの配分、広範な福祉施策の拡充に考えております。

    ○朝木委員 どれも私が見ておりますと、高齢者施策というのは、非常に高齢者にとってつらい時代に入ってきたなと思うわけであります。
     次に、私が高齢者の方々とのおつき合いの中でいろいろなお話を聞くんでありますが、まず、今、現金を配る方式にしていらっしゃるようですが、これにこだわる理由というのは何かあるんでしょうか。

    ○高齢介護課長 長寿祝金の支給目的でございますが、今まで多くの社会貢献をされた高齢者の方に長寿を祝うとともに、敬意を表するものであります。
     現金を支給する方式でございますが、記念品を一方的に決めることは、今の時代ですけれども、不用品にもなりかねないということから、御本人に自由に活用していただきたく、現金化をとっております。また、対象者の少ない100歳、最高齢者については、御本人、御家族の希望を聞いた上で選定いたす予定でおります。実績としては、希望は現金化となっております。



    ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


     2008年3月の厚生委員会では出て来なかった議論が、赤字にした部分だ。財政状況が厳しいから、1万円だった77歳の祝い金が2005年、5000円になり、2008年には廃止になり、祝い金から記念品になっていった。おそらく今後も見直しはあるだろう。だからこそ議論すべきは、金額の多い少ないではなく、祝う姿勢なのだと私は思う。
     2005年の厚生委員会では高橋議員と島田議員がそのことを要望として話しているのだが、2008年の厚生委員会では全く出て来なかった。私はそのことが悲しくてならない。

     お金はもらえるなら、それはもらえた方がいいし、多い方がいいに決まっている。でもそれより、例えば誕生日当日に「77歳、おめでとう」と本人に声をかけたり、手紙を送った方がどんなにかうれしいか。面倒なことだけど、だからこそ喜ばれるのではないだろうか。祝う姿勢、祝う気持ち……問われていること、問うべきことはそこではないかと私は思うのだが、皆さんはどう思いますか?






    関連記事
    コメントの投稿












    管理者にだけ表示を許可する
    トラックバック
    この記事のトラックバックURL

    検索フォーム
    プロフィール

    usuimasayoshi

    Author:usuimasayoshi
    薄井政美

    家族は妻と長男、長女。52歳。趣味は地元の食べ歩きと映画鑑賞。東村山市在住

    広告
    草の根問題がわかる本

    民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒


    『民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒』(宇留嶋瑞郎著/ユニコン企画発行/長崎出版発売/1200円+税)

     草の根問題の原点ともいえる1995年の議席譲渡事件と女性市議転落死事故について詳細に書かれたルポルタージュ。現在、絶版となっていて書店では買えないが、私の手元に在庫があるので、希望者はこちらにメールしてください。書籍代+送料でお分けいたします。

    メールフォーム

    名前:
    メール:
    件名:
    本文:

    QRコード
    QR
    FC2カウンター
    広告(通信講座・教材)
    自己啓発に役立つ本
    広告(健康グッズ)
    悩んだ時に役立つ本

    道は開ける新装版

    価格:1,680円
    (2012/4/17 22:26時点)
    感想(104件)


    人を動かす新装版

    価格:1,575円
    (2012/4/17 22:27時点)
    感想(232件)


    自分の小さな「箱」から脱出する方法

    価格:1,680円
    (2012/4/17 22:28時点)
    感想(151件)

    広告(健康食品)
    日本語検定やってみる?
    TOEIC英単語帳 できる?