好きになろうよ!東村山

    この街をもっと好きになって欲しいと願う中年オヤジの日記

    長寿祝い金を巡る議論 その2

     2008年3月10日、「東村山市長寿祝金等に関する条例の一部を改正する条例」という議案が厚生委員会で審査された。今回はその続き――。


     
    ○大塚恵美子委員 前回の改定が平成17年、たった3年前。それで、今回、891万が減額される見込みということですけれども、これは額が本当に結構大きくて、つまり、楽しみにされていた高齢者の方が多かったんだなということが、この額からも予測されるものです。こんなに急いで、17年に改定して、20年に改定する。ああここは削りやすいという見通しで、経費削減の一つの大きな手段になってしまったんだなということが、やはりうかがい知れて、それはすごく残念です。
     祝金でなくて、なぜ記念品なのか、その明確な理由が私は知りたかったんです。ただ、先ほど全国共通の商品券とか、地域のお買い物商品券とか、いわゆる、金券のようなものを想定していらっしゃるということがわかりました。金色に輝く2万5000円の時計とか、額縁などをちょうだいするのでは、これは本当に大きな迷惑だなと思っていたんですが、金券なんだ。では、金券だったら、やはり現金の方が使い勝手は数段いいものだと思います。私どもも、こういう金券などはちょうだいすることもあるんですけれども、そそっかしいため、しまい忘れがあったり、なかなか適切に使えないことが自分でもあったものですから、金券なんだったら、価値が変わらないんだったら、今までどおりに、祝金というものを残したっていいではないかと強く思います。そのあたり、現金ではないんだ、時代はそうではないんだ、ハンドリングのいいものにするんだとおっしゃいますけれども、明確な理由、現金でないことの明確な理由を教えていただきたいです。もし、これが時計とか額縁だったら、それは2万5000円や5000円の価値のあるものではないものに変えられるのではないかなと心配したんですけれども、金券でも多少同じです。明確な理由をもう一度伺いたいです。

    ○高齢介護課長 今回、祝金ではなくて記念品にした理由でありますけれども、これはかつての高度成長期に比べて、経済的な余裕が生まれ、経済的環境も整い、福祉サービスを高齢者のおのおのの状況にあわせて総合的に行い、地域資源を活用して、高齢者を支援していこうとする、そうした基本的なスタンスの見直しが背景にあります。
     また、多摩地域におきましても、敬老や長寿の祝い事業は、徐々にでありますが、記念品へ移行しつつあるのが現実であります。こうした状況も踏まえて、今回、祝金でなく記念品という、そうした思考を持ったものであります。


    ○大塚委員 これは平行線なんだなと思うのですけれども、私自身が長生きしてちょうだいするのなら、現金の方がいいです。こんなに使い勝手のいいものはありません。ごまかしていただきたくないと思います。やはり、こういう細部にわたって、すごくこの議案に賛成することに消極的になってしまう要素がすごく多いと思います。
     他市の状況を聞くことがいつも正しかったり、何かの参考になるわけではないんですけれども、先ほど課長からも、現金から記念品に移行していっているケースも多いと伺いましたけれども、近隣の多摩の他市における祝金等の取り扱い事例、制度があるなし、あるいは年齢の区切り、祝金なのか、記念品なのか、特徴的な事例はあるのか。幾つかの区切り方があると思うんですが、おおむね制度のあるなし、あるいは現金なのか、記念品なのか、特徴的な事例など、おわかりになりましたら、教えてください。

    ○高齢介護課長 まず、人口で同規模の人口ということでありますので、13万か15万相当の自治体ということで、武蔵野市、青梅市、多摩市、この動向でありますけれども、武蔵野市につきましては、100歳の方にギフト券のみであります。ただし、ギフト券は10万円相当であります。青梅市でありますけれども、青梅市は80歳、90歳、100歳、10年ごとの方に祝金を一律5000円を支給しております。次に、多摩市でありますけれども、多摩市につきましては88歳、99歳、100歳以上の方に、祝金としてそれぞれ1万円、2万円、3万円を支給しております。
     特徴的な市につきましてですけれども、例えば小金井市では、今回、我々も調査させていただいておりますけれども、全国共通商品券を77歳、88歳、99歳の方に支給しております。それから、100歳の方に記念品とともに花束、花束も4000円相当という実態で祝っている自治体もあります。あと、福生市が福生市独自の記念品、商品券、これを80歳とか85歳、90歳の方に配布している、こうしたことが特徴的な、他市での事例であります。



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     これで厚生委員会に属している4会派(自民党・自治クラブ、公明党、共産党、民主・生活者ネットワーク)すべての質疑が終了。続いて討論に入ったが、ここでも4会派すべてが討論を行った。


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    ○山口みよ委員 先ほど言いましたように、一番最初にこの敬老金支給に関する条例ができたときにあった福祉の増進を図るという、そういった文面を削った理由というのは、この削った中身の中に全部入っているんだとおっしゃっていましたけれども、ここずっと経過を見てみますと、ただお金を削るためだけの目的で、高齢者の施策がいろいろと悪くなっていく中では、とても福祉の増進を周りでつくりながら、これに対しては削っていくという考え方とは、やはり相反するものがあるんではないかと思います。
     それで、高齢者が平均寿命が延びたとしても、そこまで生きて頑張ってこられた方に対する敬意というか、日本の元来ずっと喜寿の祝いとか、米寿の祝いとか、そういった節々の年齢でお祝いされるそのことは、やはり継続してやっていくべきではないかと思います。
     それで、私は反対をいたします。



    ○北久保眞道委員 8号議案につきまして、賛成の立場から討論させていただきます。
     先ほど質疑させていただきまして、理解できました。77歳の喜寿のお祝いをカットするというのはちょっと寂しいものがありますけれども、戦後の日本を真に引っ張ってこられた方々であり、何よりもお祝いしなくてはならない存在であるとは理解しておりますけれども、しかし、平均寿命に達していないということをかんがみると、やむを得ないのかなと思います。そしてまた、現金にかわるものとして商品ということでしたけれども、商品券等を検討されているということで、一安心させていただきました。
     そしてまた、先ほど他市の事例も参考にさせていただきまして、このようなことを総合的に判断し、賛成とさせていただきます。



    ○石橋光明委員 第8号議案に関しまして、賛成の立場で討論させていただきます。
     この条例は、平成10年に高齢者に長寿祝金等を贈ることにより、その長寿を祝うとともに敬意の意をあらわすという目的として制定をされました。この制度が制定された平成10年度の平均寿命は、男性が77.2歳、女性が84歳、昨年では男性が79.1歳、約10年間で1.9歳アップしました。女性は86.3歳として、約10年間で2.3歳アップしたことで、さらに長寿世界一になったことは非常に喜ばしいことだと思います。
     年々、長寿とは幾つのことを言うのかという意味合いが、この平均年齢がアップするにつれて、長寿を指す年齢が上昇しているのではないかということも私感として感じております。
     他市の状況、先ほども説明でありましたけれども、支給している、贈られている自治体が非常に少ないという印象も受けました。この制度自体は、支給範囲が広い、狭い、支給額等は別として、長きにわたって存続してもらいたい制度の一つです。日本、また当市でも平均年齢が上がっている現状を、さまざまな制度をこの流れに沿ったものにしていかなければなりません。この長寿祝金もその一つかなと思います。
     そういう状況から、私も77歳という年齢のところが廃止されたというのは非常に残念でありますが、今回の改正には賛成いたします。先ほどの質疑でも言いましたけれども、支給年齢を80歳の傘寿、90歳の卒寿等にすることを新しく提案させていただいて、賛成の討論といたします。



    ○大塚委員 消極的な賛成といたします。
     やはり891万円の減というのは、結構影響が、楽しみに待っていた方に対する影響は大きいものだと感じます。しかし、お祝いというのはやはりハートの問題でありまして、そのところを忘れない施策の展開をこれからいろいろな場面で求めたいと思います。そして、先ほども申し上げましたけれども、金券だったら現金という、祝金の扱いも強く私は要望いたしまして、今回は、これからのさらなる長寿を祝う思いを尊重する施策の展開の方に期待いたしまして、消極的ながら賛成といたします。


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     採決では山口委員以外が賛成し、挙手多数でこの議案は可決した。

     私は2008年3月18日の予算特別委員会で、成人式事業費の減額に絡めて、こんな要望をした。


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    ○薄井 成人式に限らないんですけど、長寿お祝い金とか、何かと祝い事の事業がカットされていますよね。高齢者や子供の命に関すること、例えば妊婦検診とか、そういうところが手厚くなっている、それはわかっています。お祝い事を減らすのも、減らしやすいといったら変ですけれども、それも理解はできます。ただ、減らし方というか、なぜお祝いするのかということをもう一度考えていただきたいなと思うのです。
     先ほど言われた行事の内容はわかります。だけど、要するに、たまたま東村山で育って20歳になったから祝ってやろうということなのか、たまたま77歳まで生きていたから祝ってやるのか、どういう姿勢なのかということが問われているのではないかなと思うのですよ。だから、これは要望なんですが、東村山でよく20歳まで育ってくれた、そういうことがわかるようなものにしていただきたい、それから長寿祝い金、これに関しては質問通告を出していませんけれども、言わせていただければ、77歳の喜寿のお祝いをなくしました。でも、77歳といえば昭和1桁ですよ、戦争も体験していますし、高度成長のつらい時期も体験しています。やっと77歳になってきた。それで祝い金なくなった、別に祝い金がなくなってもいいんですよ。民生委員の方が一回その分お祝いに行く、あなたが生きていることは、東村山市はちゃんと知っているよ、そういう姿勢が必要なのではないかなと思うのです。そういう意味で、単に削減するのではなくて、もう少し、心のこもった内容に変えていただきたい、これは強く要望させていただきます。


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     お金の話になれば、それこそ改正前の77歳の人に5000円という額、少ない気もする。だから単に贈ればいいってモノじゃないと思う。
     元気で毎日やりがいを感じているお年寄りなら、お祝いがなくなっても平気かもしれない。しかし、病気で寝込んでしまったり、日々の生活を楽しく感じないお年寄りは「自分は長生きしていいのかな?」と、つい生きていることに疑問を感じてしまうかもしれない。そういう人たちに「あなたのお陰で今の日本があり、東村山があるんですよ。この街で長生きしてください」という気持ちでお祝いする……これが大切なんじゃないかと思う。

     お祝い金や記念品がなくてもいい。誕生日を迎え、1つ年を取るごとに「おめでとう」と言ってくれる人が、周りにたくさんいる。その中に東村山市という行政も入っている。そういうお年寄りに優しい街になればいいと思うのだが、これは単なる理想論なのかな?





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    薄井政美

    家族は妻と長男、長女。52歳。趣味は地元の食べ歩きと映画鑑賞。東村山市在住

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