好きになろうよ!東村山

    この街をもっと好きになって欲しいと願う中年オヤジの日記

    「ところバス」乗り入れ路線は廃止と決定

     2019年5月27日、令和元年度の第1回「東村山市地域公共交通会議」が開催された。議題は3つ。

    *ところバスの運行について
    *消費税率改正に伴う運賃の改定について
    *今後のスケジュールについて


     やはり「ところバスの運行について」に関心が高いのか、傍聴者は20人を超えた。

    「ところバスの運行について」の議題は、結論を先に言えば、運行路線廃止となった。

    ところバス

     地域公共交通会議は2018年10月1日からの実証運行に際して、事前に本格運行移行のための判断基準を設定した。

     本来、ガイドラインに基づけば「収支率40%以上」が判断基準なのだが、運行主体が所沢市であり、しかも東村山市に乗り入れた一部分について収支率を出すのは難しいので、「収支率40%以上」に相当する判断基準として、「1日の乗降客数21人以上」という判断基準を設定した。

     東村山市に乗り入れた部分のバス停は、右回り・左回り合わせて8カ所。乗り入れ便数は右回り・左回り合わせて8便。1便について3人乗れば、クリアできる数字だ。ちゃんと周知をすれば、それくらいの利用者はいるだろうと、当初は考えられていた。

     しかし、実証運行1カ月後の2018年10月31日時点で1日当たりの乗降客数は9.4人。12月28日時点で6.36人。そして6カ月後の2019年3月31日時点で5.8人。判断基準である21人の3分の1以下だ。しかも運行開始からずっと減り続けている。

     ちなみにということで、4月1日から4月30日までの1日当たりの乗降客数を聞くと、5.67人。5月1日から5月23日までは3.87人。判断基準には遠く及ばない。このデータに加えて、ところバス利用の乗客1人当たりの経費がグリーンバスの3.8倍もかかっていることを事務局は提示。
     このことから、本格運行へは移行できないと、まずは判断。

     次は実証運行を継続するかどうかの判断だ。利用が順調に伸びていれば、あと半年の実証運行の延長もあるのだが、1日当たりの乗降客数は前述の通り、右肩下がり。1度も上がったことがない。

     さらに実証運行開始後に行った地域住民に対するアンケート調査によると、「ところバス」の運行開始を84%もの人が認知しているにもかかわらず、「ところバス」を利用したことがある人は14%しかいないことから、運行を周知しても利用は伸びないと判断。

     また、改善の要望として「東村山駅に行くようにして欲しい」など経路に関することが多かったのだが、「ところバス」は所沢市の事業であり、経路の変更は不可能。
     以上のことから、事務局は実証運行の延長はしないと判断した。

     いろいろな苦労があってせっかく実現した路線なのだが、ここまで根拠となるデータを出されると、「廃止やむなし」という結論になってしまう。実際、会長が全委員に意見・感想を話すように求めたところ、全員が「廃止は仕方がない」という判断を示した。

     今後、事務局は2020年3月の運行終了を目指して所沢市と協議していく。


    「最初からわかってたことだろ。利用したいと答えた人が40%しかいなかったんだから、乗り入れなんか最初からやるべきじゃなかったんだ」という人がいるかもしれない。でも私はこの事業、やってよかったと思う。

     1つは「ニーズ調査は大切」ということが再認識できたこと。
     2つ目は、行政には一度始めた事業は簡単にやめない傾向があるけど、判断基準を設けてダメならすぐやめるということを現実に実行できたこと。
     3つ目は今回の議論が、「税金の有効利用とは何か」を考えるいい教材になったことだ。

     せっかくかわいいバス停ができたのに、来年には撤去されちゃうんだなぁ。

    バス停

     もったいないけど、利用者があんなに少ないとなると、仕方ないよね。
     国土交通省が2012年にまとめた「地域公共交通の確保・維持・改善に向けた取組マニュアル」にこんな記述がある。


    「地域からの要望・声=利用してもらえるもの(需要)だ」という思い込みを捨てる


     失敗しないための注意点として挙げているのだが、今回のケースではまさにこれが当てはまると思う。とはいえ、もう少し利用して欲しかったなぁ。6カ月間の実証運行の利用状況データは本当にひどすぎる。残念だ。








    関連記事
    コメントの投稿












    管理者にだけ表示を許可する
    検索フォーム
    広告
    プロフィール

    usuimasayoshi

    Author:usuimasayoshi
    薄井政美

    家族は妻と長男、長女。57歳。趣味は地元の食べ歩きと映画鑑賞。東村山市在住

    広告
    広告

    QRコード
    QR
    FC2カウンター
    広告
    自己啓発に役立つ本
    広告(健康グッズ)
    悩んだ時に役立つ本

    道は開ける新装版

    価格:1,680円
    (2012/4/17 22:26時点)
    感想(104件)


    人を動かす新装版

    価格:1,575円
    (2012/4/17 22:27時点)
    感想(232件)


    自分の小さな「箱」から脱出する方法

    価格:1,680円
    (2012/4/17 22:28時点)
    感想(151件)

    広告(健康食品)