好きになろうよ!東村山

    この街をもっと好きになって欲しいと願う中年オヤジの日記

    「淵の森」の向かいは「八郎山」

     2007年11月11日午前11時、「淵の森」対岸緑地を公有地化できたことを記念した祝賀会が、「淵の森保全連絡協議会」(会長・宮崎駿)の主催で行われた。会場となった「淵の森」には約250人が集まり、宮崎会長とともに喜びを分かち合った。

     宮崎会長は多くの人の善意で公有地化できたことに対する感謝の気持ちを述べた後、サプライズ発言を口にした。

    「今回、公有地化されることになった淵の森の対岸緑地。あの場所に名前を付けようと思っています」

     エッ、名前? そんなのいるの?……とは思ったものの、よく考えてみれば、「淵の森」とは、今回祝賀会の会場としているこの雑木林のことだ。公有地化された場所は「淵の森」と呼ばれていたワケではない。いつも「淵の森対岸緑地」と呼ばれてきた。そんな名称では愛着は湧かないだろう。
     なるほど、それで名称を付けようというワケか。宮崎さんらしい考えだなぁ……そう思いながら、私は宮崎会長の次の言葉を待った。

    「あの場所は昔、『八郎』、『八郎』と呼ばれていたそうです。そういうことなので『八郎山』という名前にしたいのですが、皆さん、どうでしょうか? よろしければ拍手をお願いします」

     集まった人に異論などあるワケもなく、雑木林に盛大な拍手が響いた。
    「森」と呼ぶには小さい「淵の森」に、「山」と呼ぶにはこれまた小さい「八郎山」……いいではないか。その名称は私の心に何ら引っかかることなく、ストンと入っていった。

     祝賀会ではその後、宮崎会長から渡部尚・東村山市長に寄付金の目録が贈呈された。

    宮崎会長から目録を受け取る渡部市長

                         (写真は佐々木省一さんが撮影)

     それから今回の公有地化のために協力してくれた人に対して感謝状を贈呈し、集まった全員で乾杯! 私はこのブログで記事を書くぐらいしか協力できなかったけど、「公有地化できたんだ」という達成感がこみ上げてきてジーンと来た。

    参加者全員で喜びの記念撮影

                         (写真は佐々木省一さんが撮影)

     ここまで胸が熱くなったのは、やはり今回の公有地化がひと筋縄ではいかなかったからだろう。それは私がこのブログで「淵の森問題」というカテゴリーで書いた記事が、20本もあることからしてもわかると思う。
     今後、もし「淵の森」対岸緑地のことを記事にするにしても、それはおそらく管理の問題であるだろうから、その時は「八郎山関連」というカテゴリーをつくろうと思う。公有地化問題は今回の記事で完全終結。
     というワケで、最後にここまでの経過を時系列で書き記しておこうと思う。


    【「八郎山」公有地化までの歩み】

    *3月初旬……「淵の森」対岸の雑木林が宅地化されるという話を「淵の森保全連絡協議会」が知る。

    *3月13日……「淵の森保全連絡協議会」が細渕一男前市長あてに陳情書を提出。

    *3月18日……対岸緑地にリボンテープが張られているのを見て、工事が始まると思い、「淵の森保全連絡協議会」は陳情書に対する返事を待たずして、募金活動をスタート。

    *4月2日……都市整備部みどりと公園課の課長が直接「公有地化はできない」と陳情書に対して回答。

    *5月上旬……読売新聞、埼玉新聞、東京新聞がこの問題を取り上げる。

    *5月18日……「淵の森保全連絡協議会」は再び渡部市長あてに陳情書を提出。

    *6月19日……「淵の森保全連絡協議会」の宮崎会長と安田敏男事務局長が東村山市役所に出向き、渡部市長と会談。渡部市長は寄付金(515万6000円)の目録を受け取り、公有地化に向けて前向きな姿勢を示す。

    *6月21日……「淵の森保全連絡協議会」から2000万円の寄付金をもらい、残りを緑地保全基金から出すことで対岸緑地を公有地化することを、渡部市長は議会の代表者会議に諮り、購入決定の記者会見を開催。

    *7月6日……業者との買い取り交渉が難航し、都市整備部長が業者から出された妥協案を安田事務局長に説明する。

    *7月9日……「淵の森保全連絡協議会」は渡部市長あてに要望書を提出。

    *7月25日……東村山市が業者から「1億3000万円なら売却する」などの答申書(日付は7月17日だという)を受け取る。答申書への回答リミットは7月31日。

    *7月30日……みどりと公園課長が神奈川県に住んでいる地権者Hさんに会いに行くが、「業者と話してくれ」と言われる。報告を受けた渡部尚市長が、その日のうちにHさんに電話するも、やはり同じ答えをもらう。

    *7月31日……業者から回答を聞かれたが、「結論が出るまでもう少し時間がかかる」としてリミットを引き伸ばしてもらう。

    *8月6日……行政側と「淵の森保全連絡協議会」が東村山市役所で話し合いを持つ。行政側は業者の出してきた妥協案を進めようとし、協議会側は対岸緑地の全部買い取りを主張して対立。

    *8月12日……「淵の森」で「淵の森保全緊急会議」を開催。宮崎会長は自ら絵を描いて、行政側が提示した妥協案の危うさを訴えた。

    *8月16日……宮崎会長と渡部市長が「淵の森」でトップ会談。

    *8月20日……環境省の小林光・官房長が「淵の森」を視察。

    *8月29日……「淵の森保全連絡協議会」は渡部尚市長と丸山登市議会議長あてに陳情書を提出。

    *9月4日……渡部市長は所信表明で、対岸緑地の全部公有地化に向けて前向きな姿勢を見せる。

    *9月13日……業者が開発断念の連絡を行政側と「淵の森保全連絡協議会」に入れ、翌14日、朝日新聞と東京新聞が「公有地化へ」と報じる。

    *9月16日……「淵の森保全連絡協議会」が「緊急淵の森会議」を開催。公有地化決定を報告。

    *10月17日……一般会計補正予算案に対岸緑地取得費7371万円が計上され、議会で可決。内訳は寄付金が2500万円、緑地保全基金からの繰入金が4871万円。

    *11月11日……公有地化実現祝賀会を開催。対岸緑地を「八郎山」と命名する。




     いろいろあったけど、結果として公有地化できて本当によかったと思う。尽力してくださった「淵の森保全連絡協議会」の皆さんはもちろんのこと、寄付をしてくださった方、あきらめずに交渉に当たってくださった行政側の方、緑地保全に理解を示してくださった地権者と業者の方、すべての人に感謝します。
     本当にありがとうございました。





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    八郎山の経過
    この記事で経過がよくわかるので、できたら私のブログの11月11日のところにトラックバックを入れてください。
    [ 2007/11/14 10:10 ] [ 編集 ]
    命名って・・・
    公有地として市民の税金が使われているのだからもう少し
    市民からの賛同を得てから、宮崎氏に命名をお願いするとした方が
    筋がとおったのでは?
    彼は運動の先頭には立ったけれど、彼の私有地ではないのだから
    少なくともその場に立ち会っていた人間だけの認証で個人的命名を
    すべきではない。薄井さんも公人なのだからそのくらいは考えて欲しかった。
    通称名であって公称地名ではないからいいのかな?
    だったら、議会便りとかにも「八郎山」の表記はしないようにしてくださいね。
    [ 2007/11/17 23:41 ] [ 編集 ]
    志村建世さんへ
    いつもコメントありがとうございます。
    トラックバックさせていただきました。

    [ 2007/11/27 15:12 ] [ 編集 ]
    一市民さんへ
    コメントありがとうございます。
    命名の場には渡部市長も同席していたし、通称名ということだからいいかなと私は思いました。「淵の森」同様、愛称としてなじんで欲しいと思います。

    [ 2007/11/27 15:22 ] [ 編集 ]
    ステキな森の生かし方
    森の中のステキなカフェのサイトを見つけました。
    オーブン・ミトンカフェ
    http://www.ovenmitten.com/cafe.html

    私はこのお店とは何の関係もないので、宣伝ではありません!

    どうしてここのことを書いたかと言うと、、、、
    東村山市にも、この武蔵野公園に負けない、
    ステキな場所が沢山あると思います。

    仮に、こんなお店が中央公園にあったら、毎日行きたい!

    そして、東村山市以外の場所からも、観光客が来てくれて、
    帰りにモザーク通りで買い物したり、ついでに食事もしちゃおう!なんて。

    せっかく沢山ある緑、そこにいることの居心地のよさ。
    多くの人に感じてもらう、、、そんな方法がいろいろあるような気がします。
    [ 2008/02/08 13:33 ] [ 編集 ]
    反対するなら今ですさんへ
    コメントありがとうございます。
    昔の「門前市をなす」という言葉のように、「公園前市をなす」という街づくりがあってもいいですよね。
    行政ではなく民間力で進めていければ、よりよいアイデアも生まれ、うまくいくんじゃないでしょうか。
    公園に行くのがワクワクするような、そんな街になるといいですよね。

    [ 2008/02/15 12:09 ] [ 編集 ]
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