好きになろうよ!東村山

    この街をもっと好きになって欲しいと願う中年オヤジの日記

    スポンサーサイト

    上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
    新しい記事を書く事で広告が消せます。
    [ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

    9.20東村山市議会の良識が問われた日

     2007年9月20日は、私にとって長い1日だった。そしてこの日は議会が市民の権利を守れるかどうかが問われた1日でもあった――。

     話は前日の9月19日の夕方にさかのぼる。郵便受けを開け、郵便物をチェックすると、不在通知書が入っていた。「誰から来たんだろう?」と思い、何気なく差出人の欄を見ると……。

    地裁八王子支部

     エッ、裁判所!? 誰が私を訴えたのかは容易に想像できた。私は議員になり、攻撃を受け続けるようになった時から、「いつかは裁判沙汰になるだろう」と覚悟していた。しかし、実際に「地裁八王子支部」という文字を目にした瞬間、心臓がバクバクし、モヤモヤとした不安で頭がいっぱいになった。
     おそらく私は東村山市で議員にならなければ、裁判とは縁のない人生を送ったことだろう。一般の人ならなおさらそうだ。そこに突然、裁判所から特別送達がくれば誰しもビビッてしまうだろう。覚悟をしていたハズの私ですら、こうなのだから。

     私は1歳の娘をベビーカーに乗せ、散歩がてら東村山郵便局に行き、郵便物を受け取った。案の定、それは訴状だった。
     原告は矢野穂積議員と朝木直子議員。
     被告は私と佐藤真和議員と、「矢野穂積・朝木直子両市議に対する辞職勧告を求める請願」を提出した請願人である男性会社員の3人。

     矢野議員と朝木議員はこの請願そのものが名誉毀損であるとし、530万円の損害賠償と、私と佐藤議員のブログに謝罪広告を載せることを求めた訴訟を起こしたのだ。

    「請願そのものが名誉毀損?」

     私はその内容に頭がクラクラしながら、佐藤議員に電話した。佐藤議員と話しているうちに落ち着きを取り戻してきた私は、「明日(20日)の議会運営委員会では動揺することなく意見を述べよう」という佐藤議員の言葉にうなずきながら電話を切った――。


    ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

     9月20日午前9時。議会運営委員会は10時に始まる予定なのだが、ちょっと早めに議員控え室に私はやって来た。すると何やら周りが慌しい。遅れて来た佐藤議員が私にこう言った。

    「今日は(議会運営委員会が)流れるかもしれない」

     午前9時ちょっと過ぎだというのに、すでに傍聴希望者が5~6人、ロビーでくつろいでいた。代表者会議が開かれ、先輩議員が慌しく出入りする。
     一体、何があったんだ?……わからないまま、開始時間の午前10時を迎えた。すると議会事務局の職員が、集まった14~15人の傍聴者に「10時には開催しません。遅れます」と説明。代表者会議は何やら紛糾しているようだ。

     午前10時50分ごろだろうか、「11時5分から開催」の知らせを受ける。そして午前11時5分、議会運営委員会が始まった。

     この日は「政策総務委員長に猛省を促し辞職を求める請願」「矢野穂積・朝木直子両市議に対する辞職勧告を求める請願」の2件の請願が審査される予定だったが、冒頭、委員長である鈴木忠文議員から、「政策総務委員長に猛省を促し辞職を求める請願」は請願人から取り下げられたことが報告された。
     続いて「矢野穂積・朝木直子両市議に対する辞職勧告を求める請願」の審査。鈴木委員長は矢野議員と朝木議員に弁明を、私と佐藤議員に紹介議員になった理由説明を求めることについて各委員から承諾を得た上で、請願の朗読を行わせた。

     朗読が終わり、矢野議員と朝木議員の弁明が始まると思いきや、議会事務局の職員が1枚の紙を持って、本来、矢野議員と朝木議員が弁明するハズだった席に座った。その紙は矢野議員と朝木議員が議会に対して送った通知文書で、職員はその文書を読み上げた。
     それによると、

    1.現在、訴訟を起こして係争中なので出席は控えさせてもらう。

    2.請願を読み上げて会議録に掲載することは自分たちに対する名誉毀損を重ねる行為であり、許せない。

    という2点の内容だった。傍聴席で聞いていた私は、この時点でやっと合点がいった。
     議会運営委員会を開き、請願審査を行えば、当然ながら請願を読み上げなければならない。そうすれば矢野議員と朝木議員は「名誉毀損にあたる」と訴えてくる可能性がある。おそらくそのことを先輩議員たちは恐れたのだろう。

     しかし請願権は憲法16条で定められた国民の権利だ。もし、訴えられるかもしれないといって請願審査をしないとなったら、それは自分にとって都合の悪い請願は名誉毀損で訴えれば潰せる……という悪しき前例をつくってしまうことになる。そうさせず、遅れながらもキチンと議会運営委員会を開き、請願審査を行うことを決めた先輩議員の方々に私は心から敬意を表したい。

     その後、私と佐藤議員がこの請願の紹介議員となった理由を述べた。

     審査はこれで終了。継続することとなった。


    ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

     すでに私と佐藤議員、そして請願人である男性会社員が訴えられたことについては、9月21日の読売新聞が朝刊の多摩版で報じている。私は取材に対し「(提訴は)市民の請願権を奪う行為であり、許されない」と述べた。本当にそう思う。
     訴えられたことを聞きつけた友人の中には、「薄井さんも訴えればいいんだ。向こうが出している請願の方がよっぽど名誉毀損だ」と憤慨していたが、私はそんなことをするつもりはない。そりゃこんな請願こんな請願を出されりゃ、気分は良くないですよ。でもだからと言って市民の請願権を否定しようとは思わない。粛々と審査すればいいと思っている。

     今回の訴訟は請願権を侵害しているおそれがあるとともに、さらにもう1つ大きな問題ある。こちらの記事が指摘しているのだが、個人情報保護法でいうところの「目的外利用」にあたるのではないか、ということだ。
     請願を提出するには請願人の住所と氏名が必要だ。それは採決の結果を送付するためである。だからホームページに請願内容を掲載している自治体では必ず請願人の住所と名前を隠している。
     請願人の住所と名前の掲載された請願文を手にすることができるのは、議員と課長以上の職員のみだ。もしそうやって知り得た個人情報をもとに訴訟を起こすことができるとなれば、「請願は出したいけど、請願人にはなりたくない」という事態を招きかねない。

     今回の訴訟は暴挙だと私は思う。せっかく芽生えてきた市政に対する関心を枯れさせないためにも、頑張りたいと思う。


    ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

     本当なら議会運営委員会が終わったら、決算特別委員会のための発言通告書作成に取り掛かろうと思っていたのだが、「裁判のための対策を練らなきゃ」といろんな人に会って協議、協議、協議。やっと開放されたのは午後9時。

     締め切りは9月21日の正午。ファミレスに分厚い決算書を持ち込み、

    こんなに分厚いんですよ


     コーヒーをガブガブ飲みながら、付箋をペタペタ、蛍光ペンでアンダーラインをピーッ。ほとんど徹夜をして、ギリギリ午前11時40分ごろ、発言通告書を提出することができた。

     それから「早く報告しなきゃ」とブログを書いて……。いろいろ疲れました。もう寝ます。







    関連記事
    はじめまして
    新聞を読んでこの問題を知りました。市民の権利を守るためにも、このようなことがまかり通るようでは困ります。

    市は何も対応しないのでしょうか?
    [ 2007/09/21 19:11 ] [ 編集 ]
    ピンチはチャンス!!!
    [ 2007/09/21 21:03 ] [ 編集 ]
    しいなさんへ
    コメントありがとうございます。
    市としての対応は今のところありませんが、今後、議会が訴えられるようなことがあれば、何らかの対応をすると思います。

    [ 2007/09/21 23:12 ] [ 編集 ]
    恩多町民さんへ
    コメントありがとうございます。
    本当にそう思います。これを気に裁判関係について勉強しようと思います。

    [ 2007/09/21 23:13 ] [ 編集 ]
    カフカの審判みたいな現実じゃ困るんですけどね
    ホントにもうね、ソンナコンナの東村山を「好きになろうよ!」つったってムリだったりしませんかねっ。薄井さんがドコかで「空気を変えなきゃダメだ」みたいなことをおっしゃってましたけど、できれば今日中に変えてもらえるとアリガタイんですけどね。ったく何かやろうと思ったって“場”がない町だと私なんかはつくづく思ってて、ついに堪忍袋の緒が切れてコメントしちゃったようなわけで、ナーントカならないもんですかしらね。市役所には犬の散歩と選挙の時しか行きませんから、そんな私こそ東村山をダメにしている元凶かもしれませんけど、何かお手伝いできることがあればと本気で考えております。ま、初コメントのご挨拶代わりということで。売れ残る四角い西瓜の議会かな
    [ 2007/09/22 13:08 ] [ 編集 ]
    掲示板をつくりました
    ついに市民の出した請願を名誉毀損で訴えるという、信じられないことをやってくれた「草の根市民クラブ」。
    現在、2つのブログが掲示板代わりになってますが、まどろっこしいので『東村山市の「草の根市民クラブ」を考える掲示板』をつくりました。
    リモートホストが表示されるので、少しは多重HNを防止できるかも。
    多くの人と荒れない程度に品良く考えていければと思ってます。

    http://6233.teacup.com/kusanone/bbs
    [ 2007/09/22 16:18 ] [ 編集 ]
    もび郎さんへ
    コメントありがとうございます。返事が遅くなってすみません。
    ブログ、時々拝見させていただいてます。

    堪忍袋の緒が切れる気持ち、わかります。「場がない町」というのもわかります。
    市議になってみてわかったのは、「変えてくれ」「変わってくれ」と行政に言っても、今のところほぼ無駄ということ。人頼みではなく自分から変わっていく姿を見せなきゃダメみたいです。
    何か一緒にできること、あると思います。面白いことをやって、楽しい町にしましょう。

    [ 2007/10/23 14:37 ] [ 編集 ]
    管理人さんへ
    コメントありがとうございます。
    掲示板、頑張ってください。

    [ 2007/10/23 14:38 ] [ 編集 ]
    コメントの投稿












    管理者にだけ表示を許可する
    トラックバック
    この記事のトラックバックURL

    検索フォーム
    プロフィール

    usuimasayoshi

    Author:usuimasayoshi
    薄井政美

    家族は妻と長男、長女。52歳。趣味は地元の食べ歩きと映画鑑賞。東村山市在住

    広告
    草の根問題がわかる本

    民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒


    『民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒』(宇留嶋瑞郎著/ユニコン企画発行/長崎出版発売/1200円+税)

     草の根問題の原点ともいえる1995年の議席譲渡事件と女性市議転落死事故について詳細に書かれたルポルタージュ。現在、絶版となっていて書店では買えないが、私の手元に在庫があるので、希望者はこちらにメールしてください。書籍代+送料でお分けいたします。

    メールフォーム

    名前:
    メール:
    件名:
    本文:

    QRコード
    QR
    FC2カウンター
    広告(通信講座・教材)
    自己啓発に役立つ本
    広告(健康グッズ)
    悩んだ時に役立つ本

    道は開ける新装版

    価格:1,680円
    (2012/4/17 22:26時点)
    感想(104件)


    人を動かす新装版

    価格:1,575円
    (2012/4/17 22:27時点)
    感想(232件)


    自分の小さな「箱」から脱出する方法

    価格:1,680円
    (2012/4/17 22:28時点)
    感想(151件)

    広告(健康食品)
    日本語検定やってみる?
    TOEIC英単語帳 できる?


    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。