好きになろうよ!東村山

    この街をもっと好きになって欲しいと願う中年オヤジの日記

    第4次総合計画基本構想に対する議論 その5

     2010年9月30日に行われた議案第50号「東村山市第4次総合計画基本構想」の審議内容を紹介するシリーズの第5弾。5番目に質問に立ったのは、奥谷浩一議員(民主党)。質疑応答を一問一答形式に再構成して紹介する。



     
    ○奥谷議員 民主党を代表しまして、質疑をさせていただきます。
     実行性を重視した計画とあります。あれもこれもから、あれかこれかへ、発想を転換したとの記載がありますけれども、戦略的に捨てた施策は幾つあり、何かをお伺いします。


    ○経営政策部長 戦略的に捨てた施策はということでございますが、今回の第4次総合計画基本構想、そして、前期基本計画では、行政が持つ限りある経営資源を、無駄なく最適に配分し、市民満足度の高い行政運営と、費用対効果の最大化を同時に達成させることを特色とさせていただいております。前期基本計画の分野別計画を掲げる段階で、特定の分野・施策を戦略的に捨てるということではなく、むしろ、今後のまちづくりに向けた重点課題を踏まえ、市民の皆さんの意見や、現在取り組んでいる喫緊の課題をかんがみながら、将来都市像の実現に向けて、前期基本計画期間中に、緊急に取り組まなくてはならない分野に、集中的に経営資源を配分していく考えのもとに、特に、優先的・重点的に推進する事業分を抽出し、スマイルプロジェクトと位置づけさせていただいておるところでございます


    ○奥谷議員 3年間の実施計画はいつごろできるのか、お伺いします。


    ○経営政策部長 実施計画はいつごろできるのかでございますが、これは、先ほども申し上げたと思いますが、最終的には、新年度予算案とともに、来年2月ごろを目途にしていきたいと考えております


    ○奥谷議員 老齢人口ですけれども、人口構成比、平成21年度の老齢人口が21.5%、10年後には26.9%と予測されています。財政に与える影響、及びまちづくりへの配慮について、お伺いします。


    ○経営政策部長 老年人口の関係でございますが、65歳以上の老年人口、特に、75歳以上の高齢者の増加を、一般的に考えますと、現役から離れることによる不労所得の減があり、一方で、社会保障関係費の増加が考えられます。その意味では、財政に与える影響は、決して小さなものではないと想定されますが、一方で、元気で働く高齢者もふえておりまして、また、定年延長、あるいは、高齢者雇用などの動きもあり、将来動向については、注視していきたいと考えております。
     まちづくりの配慮につきましては、高齢者が、住みなれた地域で、いつまでも安心して暮らすことができるよう、スマイルプロジェクトにも掲げましたが、ソフト面といたしましては、介護予防事業の充実や、地域密着型サービスの充実、ハード面といたしましては、生活道路の整備や、市内公共交通網の形成を推進していく必要があると認識しております



    ○奥谷議員 市民と行政の新たな連携のところで、対等なパートナーシップの具体的な中身をお伺いします。


    ○市民部長 市民協働、対等なパートナーシップでありますが、市民協働を推進するには、課題や目的を行政と市民が共有化することが、大切と考えております。具体的には、計画策定時には、早い段階から市民の皆さんの御意見を伺い、住民主体へシフトしていくこと、また、先ほど石橋議員に市長から申し上げましたが、協働事業が市本位にならないように、市民の皆さんと職員が対等であるよう、職員の意識改革を進め、協働ハンドブックの作成や研修を行ってまいります。また、市民の皆さんにも、市民協働の考えを浸透していただくために、市民向けの事業を、市民の皆さんと協働で行っていきたいと思っております


    ○奥谷議員 教育・文化のところで、次の世代に継承していくことの実践が、キッズボランティア観光ガイドの養成だと考えますが、いかがか、お伺いします。


    ○市民部長 キッズボランティアでありますが、これは東京都の補助事業で、商工会が実施する観光ボランティアガイド養成講座の一環として、行われているものであります。より多くの子供たちが、東村山市の文化、歴史、地域を知り、自分たちのまちを愛する心をはぐくむことを目的に、各種プログラムが実践されております。市といたしましても、観光振興における異色の取り組みとして期待するものであり、東村山市の伝統・文化を継承していっていただく貴重な試みとして、御指摘の一端を担うものと考えているところであります


    ○奥谷議員 「市民力を育む生涯学習」とはどういったものか、お伺いします。


    ○教育部長 「市民力を育む生涯学習」についてでございますけれども、市民や地域が潜在的に持っている技能を、市民の方々で融合し合い、学び合っていく社会を目指していくということであり、市民同士がお互いに学び合うことで、人と人がかかわり合う場がふえ、相乗的に、市民の方々の持っている力が高められていくものと考えております。したがいまして、市民一人一人が、今までの人生で培ってきた能力や経験、技能を生かしまして、あしたの東村山市長を担っていく人材の育成に取り組んでいけるまちになることが、望ましいと考えております


    ○奥谷議員 防災・防犯のところで、前期基本計画52ページの、防災・防犯体制の強化のところですけれども、防災行政無線の有効活用をするためには、防災無線を、災害対策本部の設置箇所である、いきいきプラザに移転する必要があると考えますが、いかがか、お伺いします。


    ○市民部長 防災・防犯体制の強化であります。地域防災計画において、災害対策本部の設置に伴う本部長室は、いきいきプラザ3階、マルチメディアホールに開設すると規定をしていますが、防災無線の管理室は、本庁4階、防災安全課事務室の奥に設置をしております。東京都との連絡用機材や、防災業務との速やかな連携が必要とされるところであり、また、移転経費として億単位の費用が見込まれることから、移転は難しさがあるものと考えております


    ○奥谷議員 公共施設の耐震化を計画的にとありますが、本庁舎の耐震診断、耐震補強の予定はどうか、お伺いします。


    ○総務部長 防災・防犯体制の強化、公共施設の本庁舎の耐震診断、耐震補強の予定でございます。
     これにつきましては、平成20年10月に、防災安全課で策定いたしました東村山市耐震改修促進計画の中で、防災上、重要な公共建築物については、市の実施計画と整合性をとりながら、市有建築物耐震化プログラムを、平成27年度を期限として作成し、公表することになっております。したがいまして、この計画に基づいて、今後、優先順位を決めてやっていくということでございます



    ○奥谷議員 消防団の充実について、現状の欠員についてどのように分析し、これからどのように対処していくのか。また、事業所表示制度の導入について、お伺いします。


    ○市民部長 消防団員の確保でありますが、現在、定員150名に対して135名、欠員が15名であります。7つの分団ごとの定員は21名で、各分団とも若干の欠員があり、広報や消防団後援会を通して、団員募集に努めております。御案内のように、当市の消防団は、全都でも規律、訓練等が高水準にあり、団員も後援会も、高い自負・自覚を持っています。こうした歴史と伝統が高いハードルとなり、団員の確保を一層難しいものにしているのではないかと感じております。かつては、農業、商店経営者の後継ぎ等の方が、団員の大半を占めていましたが、昨今はサラリーマンもふえてきていることを踏まえて、事業所への要請、事業所表示制度の導入については、消防団関係者と協議をしていきたいと思っております


    ○奥谷議員 公共施設の耐震化を計画的にするのであれば、目標値が必要であると考えますが、いかがか、お伺いします。


    ○市民部長 公共施設の耐震化割合の目標値についてでありますが、平成20年度策定の東村山市耐震改修促進計画において示してあります、防災上重要な建築物の耐震化率は52.5%であり、平成22年度当初の耐震化率は62.8%であります。目標値につきましては、小・中学校では、平成27年度までに100%としておりますが、公共建築物全体に対する目標値は、現在設定できておらず、早急に整備していかなければならない課題と認識をしております


    ○奥谷議員 公園の整備ですけれども、公園の公有地比率の目標が80%となっています。決算での答弁で、平成28年取得予定とのことでした。分割で購入することが、相手方と決まっているのかどうかをお伺いします。


    ○都市環境部長 緑の保全について、お答えさせていただきます。
     平成27年度までに購入させていただく旨のお話を、概略では、地権者の方にさせていただいておりますが、現時点では予算化されておりませんので、具体的な年度まで踏み込んだお話はしておりません。北山公園は、計画面積では約5万3177平方メートルであり、平成21年度末現在で、約3万7656平方メートルの取得が完了しております。22年度は土地開発公社の保有地を、約894平方メートル購入する予定でおります。また、23年度から26年度までの4年間で、4カ所、4704平方メートルを取得し、これによりまして、約4万3254平方メートルを取得して、目標値の80%を達成する予定でおります。
     なお、市側の財政的な事情や、地権者の方の相続等の発生による、取得年度の誤差を一定考えまして、27年度の目標値とさせていただいたものでございます



    ○奥谷議員 地域の活性化、雇用の機会の拡大とありますが、その成果は、空き店舗の情報の提供で見るのか。市内の企業の求人募集人数を指標にすべきと考えますが、いかがか、お伺いします。


    ○市民部長 雇用機会の拡大に関する施策でありますが、地域活性化に向けては、これまで、地域経済の中心となっていた商店街の活性化を抜きに考えることはできません。商店街の空き店舗の解消を進めることは、地域の活性化につながるところと考え、情報収集と情報提供に努めていきたいと考えております。また、市内企業の求人募集につきましても、ハローワークとの連携や商工会のホームページにより、積極的に推進していく必要があるものと考えておりますが、いずれも、成果指標に掲げるには、現状把握を含めて、今後の課題とさせていただきたいと思っております


    ○奥谷議員 にぎわいの創出ですけれども、成果を測定するための指標は、観光ボランティアの活動日数120日の内容をお伺いします。ボランティアの養成については、どのように考えているか、お伺いします。


    ○市民部長 観光ボランティアの日数等でありますが、東京都の補助事業で商工会が実施する、観光ボランティア養成ガイドには、子供から高齢者まで、多くの市民の方が参加をしていただいております。観光政策の推進には、観光資源と人的資源の活用が重要であり、観光ボランティアの皆様が力を発揮していただけるよう、市としても運用を考えていきたいと思っております。
     具体的には、菖蒲まつりのほか、産業観光案内コーナーにおけるガイドボランティアの実施、市外でのPRキャラバンの参加、市内の観光散策コース、歴史散歩コースのツアーを、週末ごとに企画し、そこにかかわっていただくなどが考えられます。生活指標の120日につきましては、毎週土曜日、日曜日と菖蒲まつり、その他の各種イベントで、設定をさせていただきました



    ○奥谷議員 行政経営ですけれども、建設当時の目的・用途にとらわれることなく用途転換とありますが、どの施設を想定されているのか、お伺いします。


    ○経営政策部長 用途転換、どの施設をということでございますが、現時点において、特定の施設を対象として、限定しているものではございません。今後も厳しい財政状況が続くと見込まれる一方で、本市の公共施設の多くが、人口急増時代に建設されていることから、近い将来に老朽化し、大規模改修や建てかえ、耐震化等を必要とする公共施設が、集中して発生するのではないかということから、公共施設の効率的、効果的なリニューアルを進めていくことが、課題となっていくのではないかと考えております。
     具体的な対応としましては、ストックマネジメントに関する御質疑で答弁させていただいたとおりでございますが、本市の厳しい財政状況をかんがみて、劣化診断等の基礎的な調査によって、リニューアルに係る費用を見据えた上で、既存の公共施設のあり方から論議し、検討を進めていくことを想定しております



    ○奥谷議員 基本目標ですけれども、スマイルプロジェクトの成果を測定するための指標と、達成目標をお伺いします。


    ○経営政策部長 スマイルプロジェクトの成果を測定するための指標と達成目標でございますが、前期基本計画では、スマイルプロジェクト自体の成果をはかるための目標は、設定しておりませんが、スマイルプロジェクトとして掲げた事業群が、将来都市像の達成に寄与するものであったかどうかを評価するということでいえば、前期基本計画の成果を総合的に測定する指標である、東村山市に住み続けたいと感じている市民の割合や、スマイルプロジェクトで掲げた事業に関連する、各施策の成果を測定するための指標は、一つの判断材料になり得るものと考えております。また、今後の評価・点検の中では、スマイルプロジェクトのような重点プロジェクトそのものに指標を設定する方法も含め、研究・検討していきたいと考えております


    ○奥谷議員 地域福祉活動の推進主体は、社会福祉協議会だと考えます。それゆえ、その会員数を目標にすべきと考えますが、いかがか、お伺いします。


    ○健康福祉部長 地域福祉活動の推進を図る指標について、答弁申し上げます。
     御指摘の社会福祉協議会会員数については、確かに、成果を測定するための指標になり得るものと考えられる一方、社会福祉協議会の活動状況を図る指標の一つとも言えると考えております。したがいまして、今計画では、会員数については、社会福祉協議会が運営目標として定めていく数値としてとらえ、本計画での指標については、市と社協、そして、市民とが協働して地域福祉を推進していくために、どれほどの市民が福祉活動に携わってくれているのかを、指標としたところでございます



    ○奥谷議員 目標の1の4の2です。これは、学校でのいじめの件数を成果に入れるべきだと考えますが、いかがか、お伺いします。


    ○教育部長 子供たちが人を思いやる気持ちや、お互いを尊重し合うなどの、確かな人権感覚を培うことや、健全な心の育成を図っていくため、道徳の時間を中心とした、道徳教育を推進していくことが大切であります。そして、みずから主体的な行動がとれる学年や学級づくりと、学校行事などの特別活動等における指導内容を充実させ、その上で、児童・生徒の豊かな心の醸成を図ることで、生きる力をはぐくむ教育を進めていくことが、大切であると考えております。したがいまして、学校における調査のいじめの件数については、児童・生徒の成長の過程における、人間関係のトラブルなども含まれておりますので、件数の増減を指標とすることは考えておりませんので、御理解をお願いしたいと思います


    ○奥谷議員 いのちとこころの教育についてですが、ことしの9月21日付、都政新報に、未受診妊婦、10代が2割との、衝撃的な記事が掲載されていました。適正な医療に関する教育が必要と考えますが、いかがか、お伺いします。


    ○教育部長 御指摘いただきました記事に係る、適正な医療に関する教育につきましては、児童・生徒ともに、保護者や一般市民への啓発が、極めて重要だと考えております。学校教育におきまして、児童・生徒が発達段階において、心身の健康や命のとうとさについて学ぶことから、人権や生命尊重の精神を、行動であらわすことのできる力をはぐくむことが、大切であると考えております。そこで、現在、本市では、いのちとこころの教育を推進し、各学校で具体的に取り組んでいるところでございます。さらに、児童・生徒が、みずから抱えている悩みを、保護者や教員など、身近な大人に相談できる関係づくりが重要だと考えておりますので、御理解をお願いしたいと存じます


    ○奥谷議員 生涯学習人材バンク登録数とともに、実際の活動延べ人数を入れるべきだと考えますが、いかがか、お伺いします。


    ○教育部長 人材バンクの関係でございますけれども、本事業は、教育、芸術、文化、スポーツ、また、レクリエーション活動等について、専門的な知識を有する方を市民に紹介することにより、市民の生涯学習活動を支援することを目的としております。市では、市内の社会教育施設に設置された人材バンク名簿、及び市のホームページによりまして、人材バンクに登録された方の指導内容等の情報を、公開しているところでございます。それを利用者が、人材バンクに登録されている指導者の情報を閲覧いたしまして、希望の指導者が見つかり次第、直接、指導者と依頼交渉を行うこととなっております。このように、依頼者が直接、講師と交渉を行っているため、活動延べ人数ではなく、登録人数をふやし、市民の生涯学習活動を支援するために、登録人数を指標とさせていただいたところでございます


    ○奥谷議員 宅地耐震調査地区の3地区は、どこを想定されているのか、お伺いします。


    ○都市環境部長 耐震の関係でございます。平成18年4月1日に施行された、宅地造成等規制法の改正に伴う造成宅地防災地域の指定のため、現在、東京都において、既存の大規模盛り土造成地の調査、及び変動予測が実施されております。この間、東村山市内では、3地区がこの東京都の1次調査の対象となっておりますが、今後、東京都において、この調査の結果を踏まえ、大規模マップが公表されることになっております。地域としては、市の北西部を予想しております。
     ここではっきり申し上げられないのは、大規模マップの公表が、まだ東京都から発表されていないこと、それから、市が行う2次スクリーニングに対する施策等が、まだ示されておりませんこと、それから、2次スクリーニングの結果を得て、造成宅地防災区域の指定をいたしますので、土地所有者や市町村の役割と、その責任の範囲がまだ整理されてございませんので、1次スクリーニングの対象となった地域のみを公表することで、市としても不十分な体制の中、市民の皆さんへの一方的な不安を与えることも考慮いたしまして、今年度末に予定されております、大規模盛り土マップの公表によりまして、その区域をお示しするのが妥当と考えております



    ○奥谷議員 景観の指定基準について、お伺いします。


    ○都市環境部長 環境の指定基準についてですが、本基本計画では、東村山市らしい景観の形成・保全を政策内容として掲げており、市民一人一人が東村山市に対して、より愛着と誇りを持つことができる、魅力的な景観が整ったまちをあるべき姿として、示させていただいております。一言で景観と申しましても、法令上の景観から、私たちが日ごろから目にする風景など、幅広くとらえることができます。八国山緑地や北山公園などの自然景観だけでなく、新たに生まれ変わった東村山駅西口や久米川駅北口など、東村山市の玄関口としての中心市街地、都市計画道路の開通による新たなまちのシンボル、菖蒲まつりや産業まつりなどの、市民の方々が集う、にぎわいのある風景を初め、市民の方々が誇りを持てる風景や情景は、多数存在しており、これらを保存していくためには、行政だけではなく、市民の方一人一人の景観に対する意識を高めていく必要があると考えております。
     こうしたことから、これまで東村山市に誇りを持ち、今後も住み続けたいと思う魅力のあるまちづくりを進めるため、市制30周年を記念し、選定いたしました東村山30景と、まちづくりを進めてきた中で生まれた、新たな東村山らしさやまちの顔などから、後世に伝えていきたい風景や風情が実感できる光景を、市民の皆さんとともに共有していきたいと考えており、市民の皆様からの声を聞きながら、指定基準をつくり、選定をしていきたいと考えております



    ○奥谷議員 市内の交通網のあり方の指標がありません。そこで、明確に、福岡市のような生活交通条例を制定することを入れてはどうかと考えますが、いかがか、お伺いします。


    ○まちづくり担当部長 市内交通網のあり方の指標についてでございますが、現在、東村山市公共交通を考える会を設置いたしまして、市内公共交通の課題や、そのあり方を検討するため、各委員の方々からさまざまな意見をいただいております。今後、この会での意見を踏まえ、これからの市内の公共交通網のあり方を整理してまいりたいと考えております。
     指標に、福岡市のような生活交通条例を制定することを入れてはどうかということでございますが、福岡市は九州を代表する大都市で、人口約145万人、面積が約340平方キロメートルの都市でございます。そして、独自で地下鉄や渡船の公共交通網を持っております。さらには、近年、民間路線バス事業者が、廃止している路線があると聞いております。このように、条例制定の背景が当市とは異なりますが、参考になる箇所もございますので、今後、研究していきたいと考えております



    ○奥谷議員 経営の視点に立ったまちづくりですけれども、これは第7回の総合計画審議会、3月24日の議事録からです。経営の視点を入れることを、委員会でいろいろ討議がありまして、市長は、経営の視点を早急に見据え、客観性と計画性を保持しながら行政を運営し、市民本位のまちづくりに資するものであると考える。いかなる組織であっても、経営の視点は必要であり、今後ますます、マネジメントを真剣に考えていく必要があると考えている。市民福祉向上の一つの手段として、経営の視点を持ちたいと考えている点を御理解いただきたいということで、経営の視点は変更しないことに集約されました。とすると、今までは経営の視点、つまり、計画的、かつ客観的に、行政運営を行うことがなかったのかということをお伺いします。


    ○渡部尚市長 経営の視点に立ったまちづくりということで、今回、経営の視点ということを入れたということは、逆に言うと、今まで計画的、かつ客観的に、行政運営を行ってこなかったのかという御指摘でございますが、そういうことでは必ずしもなくて、一応の計画性、客観性を持った中で、これまでも行政運営をしてきたつもりでございます。しかしながら、先ほど来、石橋議員初め、お答えさせていただいているように、当市を取り巻く環境が非常に、より一層厳しさが増している。
     一つには、やはり、財源の確保ということが非常に厳しい。そして、逆に、やらなければならない課題が非常に多い中で、事業についての優先順位をつけていかざるを得ない。選択と集中は避けられない時代になっているという中で、当然そうなれば、なぜその事業を選択し、こっちはしないのかという一定の客観性だとか、それから、将来にわたってどのように、こうした事業をやることによって、逆に経営資源を確保し、経営資源を増大させるのかということ、あるいは、より一層、効率的に経営資源を配分していく。そういう視点は、やはり行政体としても、保持する必要があるものと考えているところでございまして、今後は、経営の視点ということを掲げることによって、より一層の客観性、計画性を保ちながら、行政運営に臨んでいきたいということでございますので、ぜひ御理解いただきたいと思っております



    ○奥谷議員 同じく経営の視点に立ったまちづくりですけれども、職員の資質の向上に努めとありますが、今の職員に何が足りないと考えているのか、お伺いします。それは、OJTを中心とした研修で賄えると考えているのか、お伺いします。


    ○渡部市長 職員の資質の向上に努めるということだが、今の職員に何が足りないと考えているのかということで、御質疑をいただいております。資質として、何が足りて、何が足りていないかということではありませんけれども、第4次総合計画のスタートに当たりまして、やはり基本構想の理念と、そして、将来ビジョンについては、全職員がしっかりと共有して、一人一人がみずからのミッションを自覚し、総合計画と自分の日々の業務を関連づけてとらえる習慣を身につけていくとともに、常に状況の変化に対応して、新たな取り組みにチャレンジしていく、積極的な姿勢を持つということが、総合計画の実現には欠くことができませんし、当市の最上位計画である総合計画によって、市政全体をコントロールすることにつながっていくのではないかと、考えているところでございます。

     また、先ほど、石橋議員にお答えしましたように、参加・協働型の行政を推進するに当たっては、市民にしっかりと向き合っていくマインドと、それだけの能力を身につけていくことが、極めて重要であると考えております。こうした資質や能力の向上には、OJTを中心とした研修で賄うのかということでございますが、やはり人材育成については、基本はOJTになるものと考えております。OJT研修は、住民ニーズの多様化により、業務知識や技術といった実務能力とあわせて、問題を的確に把握し、総合的に解決をしていく、より実践的な能力を向上させるため、仕事を通じて、能力向上を図るものでございます。
     今後は、このOJTの質を高めていく、その実践の現場から、単に対処的な苦情処理ということではなくて、しっかり、さまざまな市民のニーズや苦情に対して、次なる政策づくり、さらには情報発信や、市民、あるいは、市民団体とのネットワークづくりということを不断に行っていく。そういうことがしっかりと習慣化されていくようにならないと、余り意味がないのかなと考えております。

     そのためには、やはり、さまざまな研修の仕組みをつくるだけではなくて、経営トップである私が、あらゆる機会をとらえて、改革を進める姿勢というものを全職員に示すとともに、職員に、さまざまな機会に問いかけるというか、奮い立たせるというか、さまざまな課題を、先ほど来、成果指標については余り評判がよくないですけれども、今回これも一つの課題として、みんなに考えてもらったもので、これもある意味でいうと、経営の視点というか、成果を客観的に少しでもあらわそうという取り組みの一つだと思うんですが、今までこういう訓練を、我々、行政ではしていなかったわけで、こういう新たな課題を与えることによって、少しずつ鍛えられていくのではないかなと考えているところでございますので、御理解のほど、よろしくお願いしたいと思います



    ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


     ここまでが通告していた質問と答弁。と言っても、質問時間が残り少なくて、続いて再質問を紹介しよう。


    ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


    ○奥谷議員 市長、大変御苦労されていると思います。幾つか再質疑をさせていただく前に、そもそも論というか、今回議案としては、第4次総合計画が議案なんですけれども、これを実際に、いいか悪いかと我々が判断する際に、ここの文言だけでは、本当にいいことが書いてあって、夢があって、希望があってとわかるんですよ。ただ、これを実際に判断するのは、この5年間の前期基本計画に、これが具体化されているわけですね。この具体化されているやつを見て、この基本構想で言っていることが、ちゃんとできるのかなということを判断する場が、きょうの場だと思うんですよ。そうしますと、総合計画自体は、いいことしか言っていないんだから、だれも反対できないと思います。反対する人はいないというか、文言のことを聞くぐらいしかできない。でも、これを実際に行政がやる場合に、どうやっていくんだというのは、こちらのほうの、5年間の計画なんですね。だから、これを見て、行政は本当にやる気があるのという話になってくるわけです。

     先ほど来、市長がおっしゃっているように、指標のところでも、これは案だから、まだ何か入れることができるのかなと思っていたんですけれども、今、ずっと答弁を聞くと、我々が言った意見というか、これを入れたらどうかとか、いろいろな議員が言ったことは、すべて排除された気がしているんですけれども、また、長い目で見てくれとか、今回初めてだから、何とかこれで我慢してというか、そういう答弁に聞こえてしまうんですけれども、そうなると、今度、これをもとにして、次の3年の短いスパンでの実施計画をつくっていくわけですよ。そうすると、この指標自体が、今回初めて入れたというのは、大変評価できるんですけれども、これがちゃんとしていないと、次の3年間の実施計画というところの落とし込みが、できないのではないかと思うんですね。
     特に、先ほど来、私、質疑して、あれもこれもではなくて、あれかこれかにして、今回、重点目標として、スマイルプロジェクトを掲げましたという御答弁をいただきました。今の市長の経営的視点ですよ。積極的姿勢を掲げていく、質を上げていくということなんだけれども、このスマイルプロジェクト自体の目標と数値を掲げていませんということなんですね。そうすると、重点的にそこに選択・集中したはずのものに、その成果目標がないというのは、逆に言えば、経営の視点がないのではないか。

     ほかのところには、曲かりなりにも5年間の方向性が出ていて、成果を測定するための指標として、いろいろな職員との話し合いがあって、反対はあったかもしれない。大変な思いをして、これは出していこうという評価をされた。そこは評価するんですけれども、本当に重点的にしたいところの、何でそれの評価基準ができていないのかがわからないんですけれども、それが必要だと思うし、それが本当の経営の視点だと思うんです、5年間で集中的にやるんだから。その辺については、市長、どのようにお考えになられますか。


    ○渡部市長 スマイルプロジェクトについての個々の成果指標というのは、設けてございません。むしろそれは、個別の施策の成果指標で御判断を、ある程度いただけるのではないかなと考えておりますが、先ほども経営政策部長が申し上げたように、我々としては、全体的な、最終的な成果指標としてとらえていきたい。それは何かというと、定住志向を、この5年間で、どれだけ高めることができるのかということでございます。前にも申し上げたかと思いますが、実は、第3次総合計画を立てるときの基礎調査、市民の意向調査の定住志向よりも、今回のほうが、若干ですけれども、数値が落ちています。それはどういう原因があったのか、まだちょっと分析し切れていないんですけれども、逆に転出希望がふえているのかというと、転出希望も減っておりまして、同じ方に聞いているわけでは当然ないんですけれども、傾向としては、当市の場合は、定住志向も若干減り、転出希望も若干減りという状況で、どちらでもないという方がふえているということでございます。

     先ほども所管から申し上げたように、定住志向については、結構やはり周辺、特に、中央線沿線は70%の後半、80%を超える、非常に、住んでいるまちに対して、住民の方が愛着を持っていたり、誇りを持っている。ここが、我々にとっては、まだ非常に足りていない部分なのではないかなと考えています。そういう問題意識で、我々としては、今回の総合計画をつくってきたつもりでございまして、スマイルプロジェクトについては、一番足りていないところを伸ばしていく事業群として、そろえたつもりでございまして、これらをうまく組み合わせながら展開することによって、最終的な成果指標としては、定住志向がどの程度上がっていくのか、ここで御評価をいただきたいなと考えているところでございます



    ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


     さらに奥谷議員は再々質問をしている。


    ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


    ○奥谷議員 最終的には定住志向、東村山にずっと住んでいたいという市民の声が高まることが目標だ、それが一つの成果だということなので、その定住志向のアンケートというのは、毎年同じ時期に実施をされる予定なのでしょうか、5年間、終わった時点でやるのか。先ほどローリングというお話もありましたけれども、スマイルプロジェクトをやっていくに当たって、毎年、定住志向がどれぐらいになっているかというのを評価されていくのか、その辺のところを確認させてください。


    ○渡部市長 所管の意向は毎年やりたいということなんですが、多分サンプル数として、5000というのは結構お金がかかるので、毎年、5000件のサンプル調査ができるかどうかは、まだちょっと見えていませんが、5年ごとには、同じサンプル数をとって、経過をきちんと把握していきたいと考えております


    ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


     再質問、再々質問は聞き応えのあるいい質問だったと思う。こういう確認の積み重ねが、次の検証に必ず生きる。というか、生かしていくために、議員は自分の聞いたことだけでなく、ほかの議員が質問して引き出した答弁もしっかり覚えておく必要があると私は思う。


     次回は島崎よう子議員(自民・自治の会)の質疑を紹介する。






    関連記事
    コメントの投稿












    管理者にだけ表示を許可する
    トラックバック
    この記事のトラックバックURL

    検索フォーム
    プロフィール

    usuimasayoshi

    Author:usuimasayoshi
    薄井政美

    家族は妻と長男、長女。52歳。趣味は地元の食べ歩きと映画鑑賞。東村山市在住

    広告
    草の根問題がわかる本

    民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒


    『民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒』(宇留嶋瑞郎著/ユニコン企画発行/長崎出版発売/1200円+税)

     草の根問題の原点ともいえる1995年の議席譲渡事件と女性市議転落死事故について詳細に書かれたルポルタージュ。現在、絶版となっていて書店では買えないが、私の手元に在庫があるので、希望者はこちらにメールしてください。書籍代+送料でお分けいたします。

    メールフォーム

    名前:
    メール:
    件名:
    本文:

    QRコード
    QR
    FC2カウンター
    広告(通信講座・教材)
    自己啓発に役立つ本
    広告(健康グッズ)
    悩んだ時に役立つ本

    道は開ける新装版

    価格:1,680円
    (2012/4/17 22:26時点)
    感想(104件)


    人を動かす新装版

    価格:1,575円
    (2012/4/17 22:27時点)
    感想(232件)


    自分の小さな「箱」から脱出する方法

    価格:1,680円
    (2012/4/17 22:28時点)
    感想(151件)

    広告(健康食品)
    日本語検定やってみる?
    TOEIC英単語帳 できる?