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    この街をもっと好きになって欲しいと願う中年オヤジの日記

    待機児童問題は全国的な問題なのか? その2

     
    「待機児童問題は全国的な問題なのか? その1」の最後に紹介した表「平成22年4月1日時点で待機児童数が50人以上の市区町村」は、正確には「保育計画を策定する市区町村(待機児童数50人以上)」という資料タイトルになっている。「保育計画」という言葉を説明すると、少し長くなるので「平成22年4月1日時点で待機児童数が50人以上の市区町村」と私が変えたのだ。

     2010年12月定例会の私の一般質問の中でも説明したが、平成17年4月1日に改正児童福祉法が施行され、その第56条の8で次のように定められた。


    「保育の実施への需要が増大している市町村(厚生労働省令で定める要件に該当するものに限る。以下この条において『特定市町村』という。)は、保育の実施の事業及び主務省令で定める子育て支援事業その他児童の保育に関する事業であって特定市町村が必要と認めるものの供給体制の確保に関する計画を定めるものとする」


     この「厚生労働省令で定める要件」というのが、「児童福祉法に基づく市町村保育計画等について」という平成15年8月22日に厚生労働省から出された通知に書かれている。それによると……。


    当該年度の前年度(児童福祉法第56条の8第2項及び第5項の規定を適用する場合にあっては、前年度又は当該年度)の4月1日における待機児童の数が50人以上いること


    となっている。ということで、厚生労働省は改正児童福祉法が施行される前年度に当たる平成16年から「保育計画を策定する市区町村(待機児童数50人以上)」という資料を作成している。これを詳しく見てみると……。

     
     平成16年から平成20年までの「保育計画を策定する市区町村(待機児童数50人以上)」は、以下にリンクしておきますので、関心のある方はぜひチェックしてみて欲しい。


    平成16年4月1日現在

    平成17年4月1日現在

    平成18年4月1日現在

    平成19年4月1日現在

    平成20年4月1日現在

    平成21年4月1日現在


     単純に平成16年から平成22年までの、待機児童数50人以上の自治体数を推移を見ると、次の通りになる。


    *平成16年……95(100人以上は60)
    *平成17年……94(100人以上は60)
    *平成18年……81(100人以上は50)
    *平成19年……74(100人以上は45)
    *平成20年……84(100人以上は52)
    *平成21年……101(100人以上は62)
    *平成22年……101(100人以上は66)



     このうち東京都の自治体数だけを抜き出すと次のようになる。(カッコ内は全国の自治体数における割合)


    *平成16年……28(29.47%)
    *平成17年……28(29.78%)
    *平成18年……27(33.33%)
    *平成19年……26(35.13%)
    *平成20年……32(38.09%)
    *平成21年……39(38.61%)
    *平成22年……38(37.62%)



     待機児童が50人以上という深刻な問題を抱えている自治体の3分の1以上が東京都の自治体なのである。この東京都の自治体のうち、東村山市を含む多摩26市を挙げると次の通りになる。


    【平成16年】
    *町田市(16位)……383人
    *八王子市(18位)……264人
    *府中市(28位)……209人
    *三鷹市(32位)……186人
    *日野市(36位)……181人
    *東村山市(42位)……155人
    *青梅市(48位)……140人
    *調布市(51位)……134人
    *立川市(60位)……103人
    *東久留米市(64位)……94人
    *西東京市(68位)……86人
    *国分寺市(70位)……82人
    *小平市(78位)……71人
    *小金井市(83位)……66人

    【平成17年】
    *八王子市(16位)……288人
    *町田市(22位)……248人
    *府中市(24位)……244人
    *調布市(39位)……167人
    *青梅市(42位)……150人
    *三鷹市(44位)……147人
    *東村山市(50位)……124人
    *日野市(53位)……113人
    *立川市(59位)……107人
    *西東京市(60位)……101人
    *国分寺市(65位)……91人
    *小金井市(67位)……88人
    *多摩市(73位)……78人
    *東久留米市(74位)……77人
    *小平市(82位)……64人


    【平成18年】
    *八王子市(10位)……320人
    *西東京市(30位)……176人
    *町田市(31位)……171人
    *府中市(32位)……164人
    *三鷹市(35位)……157人
    *調布市(48位)……107人
    *東村山市(50位)……103人
    *国分寺市(51位)……98人
    *立川市(54位)……93人
    *青梅市(60位)……77人
    *日野市(60位)……77人
    *小金井市(64位)……75人
    *小平市(67位)……69人
    *武蔵村山市(59位)……59人
    *多摩市(72位)……58人
    *稲城市(72位)……58人

    【平成19年】
    *八王子市(10位)……336人
    *調布市(25位)……189人
    *府中市(28位)……164人
    *西東京市(31位)……144人
    *町田市(34位)……139人
    *立川市(36位)……132人
    *三鷹市(39位)……121人
    *多摩市(42位)……110人
    *東村山市(45位)……101人
    *日野市(52位)……77人
    *小金井市(62位)……66人
    *狛江市(66位)……64人
    *小平市(69位)……59人
    *武蔵野市(72位)……51人

    【平成20年】
    *八王子市(9位)……331人
    *町田市(19位)……234人
    *調布市(26位)……204人
    *府中市(30位)……188人
    *西東京市(34位)……152人
    *三鷹市(39位)……134人
    *立川市(41位)……126人
    *東村山市(46位)……121人
    *多摩市(48位)……112人
    *日野市(54位)……98人
    *小金井市(61位)……87人
    *青梅市(48位)……140人
    *武蔵野市(64位)……74人
    *国分寺市(66位)……70人
    *東久留米市(69位)……68人
    *武蔵村山市(73位)……60人
    *小平市(78位)……57人


    【平成21年】
    *八王子市(10位)……453人
    *町田市(14位)……417人
    *府中市(21位)……301人
    *調布市(30位)……221人
    *三鷹市(35位)……192人
    *多摩市(39位)……176人
    *東村山市(43位)……147人
    *日野市(49位)……136人
    *西東京市(50位)……134人
    *小金井市(59位)……117人
    *国分寺市(61位)……101人
    *稲城市(63位)……99人
    *小平市(64位)……96人
    *東久留米市(64位)……96人
    *立川市(70位)……93人
    *東大和市(78位)……82人
    *武蔵野市(79位)……79人
    *狛江市(85位)……75人
    *武蔵村山市(97位)……57人

    【平成22年】
    *八王子市(9位)……496人
    *町田市(15位)……396人
    *調布市(25位)……249人
    *三鷹市(26位)……243人
    *府中市(29位)……227人
    *多摩市(33位)……218人
    *東村山市(34位)……209人
    *西東京市(38位)……179人
    *日野市(44位)……162人
    *小平市(57位)……119人
    *東久留米市(61位)……113人
    *立川市(63位)……108人
    *東大和市(68位)……96人
    *小金井市(70位)……91人
    *武蔵野市(79位)……81人
    *武蔵村山市(82位)……80人
    *国分寺市(86位)……74人
    *狛江市(88位)……71人
    *稲城市(89位)……61人



     こうして見ると、待機児童問題は多摩26市の半数以上、平成22年に至っては7割以上の自治体が抱える問題と言えるかもしれない。この中でも平成16年から平成22年までの7年間、連続して100人以上の待機児童を出した自治体、すなわち町田市、八王子市、府中市、三鷹市、調布市、東村山市の6市にとって待機児童問題は、子育て問題の中でも最優先に取り組まなければならないモノだということがわかる。
     この6市、待機児童数の推移だけを見ると、待機児童問題に取り組んでいないように見える。特に八王子市は年々増えていて、「この市は何をやってるんだ」と思う人もいるかもしれない。
     しかし東京都が平成19年から公表している「保育所の状況等について」を見ると、面白いことがわかる。東村山市を除く町田市、八王子市、府中市、三鷹市、調布市の5市についての、平成19年から平成22年までの4年間の保育サービス定員(認可保育所、認証保育所、認定こども園、家庭福祉員の定員数の合計)を見ると次の通りになる。(カッコ内は就学前の児童人口に対する保育サービス定員の比率である保育サービス充足率)


    *町田市……《平成19年》4545人(20.5%)
                   →《平成22年》5274人(24.1%)

    *八王子市……《平成19年》9015人(33.2%)
                   →《平成22年》9642人(35.1%)

    *府中市……《平成19年》3760人(27.5%)
                  →《平成22年》4192人(30.9%)

    *三鷹市……《平成19年》2268人(27.8%)
                  →《平成22年》2521人(29.0%)

    *調布市……《平成19年》2731人(25.2%)
                  →《平成22年》3303人(29.0%)



     これを見ると、5市とも保育サービス定員を増やし、保育サービス充足率をこの4年間で確実に上げている。待機児童数を減らすという目標は達成できていないにしろ、減らす努力をしていることがわかると思う。これに対して東村山市はというと……。


    *東村山市……《平成19年》1817人(24.6%)
                   →《平成22年》1786人(23.0%)



     なぜか保育サービス定員が減り、保育サービス充足率が下がっている。このことが何を意味するのか、私はあえて言わない。
     行政側に言いたいのは1つだけだ。待機児童問題は全国的な問題ではなく、地域性の極めて強い問題であり、東村山市は最優先課題として今後は取り組まなくてはならない問題だということを、強く認識していただきたい。






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    薄井政美

    家族は妻と長男、長女。52歳。趣味は地元の食べ歩きと映画鑑賞。東村山市在住

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